都市と農村で格差が大きく、農村同士でも大きな格差がある
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画像引用:http://news.livedoor.com/article/detail/13230542/



中国の平均年収が100万円を達成?

中国は建国70周年に合わせて国家統計局が特別レポートを発表し、中国人1人当たりの年間収入が9732ドル(約100万円)に達したと発表しました。

建国に合わせて収入を釣り上げるのがいかにも中国らしいが、突っ込みどころが満載となっている。

まず中国はGNI(国民総所得)が中国人の年収だと言っているが、GNIと年収には何の関連性もない。

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GNPに近い数字にGDP(国民総生産)があり、基本的に同じ統計を元に算出した数値です。

日本のGDPは2017年に4.872兆ドル(536兆円)ほどで、同年にGNIは5.765兆ドル(634兆円)ほどでした。

見て分かる通りGNIはGDPより少し高い数値になるが、これはGNIに日本企業の海外所得も含めているためです。


GNIは国民総所得なのだが、この所得の半分以上は企業などの収入であり、個人の収入ではない。

一般的に使われるGDPのうち個人の所得は半分程度なので、「中国人の年収」はGNIの4割程度になる。

すると中国人の平均年収は赤ん坊から高齢者まで含めて、9732ドルの4割の3893ドル(約42万円)となる。


中国の給与所得者の平均収入は80万円ほどなので、特に矛盾してはいない。

ところがこの「平均」が大問題で、中国は都市戸籍者と農村戸籍者で収入が全然違う。

北京や上海などの企業で正社員として働けるのは都市戸籍者だけで、農村戸籍者は農民工にしかなれない。



農民工や農民の年収は平均とかけ離れている

農村戸籍者が農村以外で働くのは違法行為だが、取り締まりが緩いので多くの人が都会で働いている。

だが結局違法なのでまともな企業で正社員になることは出来ず、日本でいう非正規や低賃金労働だけになる。

都市戸籍を持つ都市住人が約4億人、農民戸籍で都市に住む農民工が約3億人、農村に住む農民戸籍が約6億人となっています。


それぞれの収入には大きな差があり、例えば2018年の主要50都市のホワイトカラー平均給与は8730元(約148,000円)、北京と上海は1万元(約170,000円)でした。

ただしこれは都市部の正社員ホワイトカラーの平均であり、一般的な都市部のオフィスワーカーの年収は100万円程度です。

農民工の平均月収は2017年の資料だが3459元(5万4000円)、農村農民の平均年収は2015年になってしまうが1万1422元(約17万2000円)でした。


仮に農民工と農村農民の収入が年1割のペースで増えていたとしても、月収で都市8万円、農民工約6万円、農村農民1万9000円でした。

北京と上海のホワイトカラーは17万円だが公務員は副収入(わいろ)を含めて軽くその2倍と言われています。

中国の平均年収にはまるで意味がなく、農民は年収20万円で北京の公務員は300万円以上なのです。


農村の中にも大きな格差があり、貧しい農村は年収10万円以下だし、日本のニュースで報道するような模範地区は年収100万円以上です。

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