テスラは危機のたびに販売大幅増で乗り切ってきた
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画像引用:テスラ納車台数はもろ刃の剣-安価「モデル3」購入増で利益率低下も - Bloomberghttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-01/PTXUYL6TTDSP01



テスラ、またも危機を販売増で乗り切る

テスラには定期的に販売不振や資金不安などが出るが、その度に販売増加で乗り越えてきた。

2019年前半も手持ち資金減少に見舞われ、秋まで持つかどうかと有名経済誌が指摘していた。

2019年4月から6月の第二四半期は前年比2.4倍となる過去最高の9万5200台を販売しました。

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もっともこれには注意が必要で、19年1月から3月の第一四半期は31%減少の約6万3千台だった。

この時の説明では海外輸出分がまだ船の中にあり納車されていないので、見かけ上減少したと言っていました。

船の中にあった分は4月に納車された筈なので、その分が第二四半期に上乗せされている。


これでは実態が掴めないので1月から6月を合計すると、前年の8万7,800台に対して15万8,200台、前年比80%増だった。

去年までのEV世界販売台数の伸びは年間60%だったので、テスラの伸びは世界平均を上回っている。

もっともこれを売り上げに直すと、別の事実が浮かび上がってきます。


従来のテスラの売れ筋のモデルSとモデルXは補助金込みで1台当たり1000万円の売り上げをもたらしていた。

現在の売れ筋モデル3は約500万円なので1台当たりでは半額となり、思ったほど売り上げ増につながっていない。

日産リーフは2018年に1年かけて8万7千台、同年モデル3は14万5千台を販売している。



来年はテスラ包囲網が厳しくなる

2019年前半にテスラモデル3は12万8,450台を販売したので、後半まったく伸びなくても年間25万台を販売する。

2019年のEV販売は前年比60%増として世界で300万台(PHV含む)、中国以外で160万台を販売するでしょう。

テスラは世界の純粋なEV販売の1割以上を占め、中国以外の2割以上を占めるでしょう。


VWグループや欧州車のEVシフトでテスラは苦戦すると見られていたが、2019年はテスラが勝者になりそうです。

テスラの強みは日産リーフなどより価格が高いのに販売台数も多いことで、弱点は値下げすると経営悪化する事です。

モデル3は350万円の低価格モデルという触れ込みだったが、実際の市販車は500万円で売られている。


テスラが売れているのは高級車としてで、ファミリーカーやコンパクトカーとしてではない。

売上を年間100万台に増やすにはカローラやゴルフのように200万円台まで値下げする必要がある。

値下げすればテスラはさらに採算性が悪化するし、販売台数を増やしつづけないと会社が存続できない。


いわばテスラはヒットを打ち続けないと来シーズンの契約がない選手のようなものです。

来年になると欧州メーカーはいよいよテスラの競合車を大量に投入し、トヨタ・ホンダもEVを投入予定です。

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