キャラバンの出発地はコーヒー農場だった
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難民はコーヒー豆暴落が引き金

2017年から2019年にかけて南米で大量の難民がアメリカを目指す難民キャラバンが発生しました。

トランプ大統領はメキシコ国境に壁を建設したり、収容所をつくったりメキシコに送り返したりしています。

難民は経済破綻したベネズエラの他、ニカラグア、コスタリカ、ホンジュラス、エルサルバドル、グアテマラなどからやってきている。

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その数は2018年の最も多いキャラバンで、1万人近くに達していたと推測されています。

2018年10月に発生したキャラバンは南米ホンジュラスから100人ほどの人が歩き出し、通過国で増えて7000人以上がメキシコに達した。

注目せざるを得ないのは難民が最初に歩き出した国の多くがコーヒー生産国で、コーヒー農家や農園労働者だったことでした。


2010年の世界経済危機以降、アメリカは空前の株高で経済回復したが、多くの中南米国家は貧困化が進んでいる。

ホンジュラスはコーヒー生産世界シェア約4%を占め、貧困国としては大きな外貨獲得源となっている。

コーヒー産業はホンジュラスGDPの約5%を占め、政府はコーヒー栽培に力を入れてきました。


ホンジュラスは国土のほとんどが山岳地帯のため、高地栽培されたコーヒーは高級豆として知られている。

そのコーヒー豆は1袋(12.5キロ)50ドルほどだったのだが、最近は21ドル(約2300円)ほどに下落しました。

コーヒー1杯あたりでは以前は4円以上だったのに、現在は10gあたり1.84円と半額以下に値下がりしました。



国際化しすぎたコーヒーの悲劇

コーヒー豆価格が暴落した原因の一つは最大生産国ブラジルの豊作で、不作と豊作を定期的に繰り返す豊作年に当たっている。

ブラジルはリーマンショック以前はBRICSとして高い将来性を期待されていたが、今は経済不振になっている。

するとブラジルの通貨が下がり、コーヒー農家は安売りしてドルを得ようとするので、安いブラジル産コーヒー豆が大量に出回った。


もう一つはベトナムなど新たなコーヒー豆生産国が増えて、需要は増えたがそれ以上に供給量が増えてしまった。

これを日本国内のお茶と比較すると、高級茶は基本的に日本国内で生産され国内で消費されるので、外国茶の影響を受けにくい。

中国茶やインド茶がいかに安くても、飲み比べると違いは明白なので、高級茶として買う人は居ない。


コーヒー豆はお茶より品質の差が少なく、世界で流通する国際商品なために、ベトナムの生産量が増えるとホンジュラスの農家が破産してしまう。

コロンビアやホンジュラスでは1杯2円だと生産するだけ赤字であり、かかった経費も回収できない。

被害を拡大させたのがコーヒー豆先物市場で、投機筋が空売りして暴落を加速させた。


もっとも投機筋が空売りしなくても、ダブついたものは価格が値下がりしたでしょう。

逆に需要に対して供給が不足すると、今度は投機筋が買いあがるのでトータルでは差し引きゼロになる。

コーヒーはあまりにも国際化しすぎた商品なため、国内価格を維持する政策がとれず、各国は打つ手がない。


スターバックスはコーヒー1杯500円も取るが、そのうち農家に渡るのは1杯2円以下です。

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