トルコは配備したS400で米軍機やイスラエル軍機を狙う
s400turkey
画像引用:https://kurdistan24.blob.core.windows.net/filemanager/resources/files/2019/03/s400turkey.jpg



米F35を捨ててS400をロシアから導入

トルコがロシア製長距離対空ミサイルS400を導入したことで、アメリカによる報復を招いている。

トランプ大統領は既に契約を交わしパイロットの訓練まで実施したトルコへのF35売却を撤回した。

トルコは米国から100機のF35購入を計画していたが、すべて水泡に帰し新たな戦闘機を探さなくてはならない。

スポンサー リンク

トルコは購入を条件にF35の部品製造にも参加していたが、共同生産計画からも排除される。

余談だがトルコへのF35売却が議論されていた19年5月27日、日米首脳会談で安倍首相は105機のF35を追加購入すると表明した。

分かりやすく言えばトランプはトルコを排除したがっていたが、100機のF35が売れなくなるのが問題だった。


そこで安倍首相は「その100機を買いましょう」と申し出て、心置きなくトランプはトルコと絶縁した。

トルコは覚悟の上でアメリカに喧嘩を売ったのかと思いきや、取り返しのつかない過ちだと撤回を求めている。

そこまでしてなぜトルコはロシアからS400を購入したかったのかは、この数年のトルコと欧米の対立を理解しなくてはならない。


話は2003年に遡り、それまでトルコは建国以来一度も民主選挙を実施しなかったが、軍の排除や民主化を公約に掲げたエルドアンが首相に就任した。

アメリカもこの民主的な政治家を好ましいと思い、経済的にも成功をおさめ2014年まで首相を務めた。

2014年にトルコ初の民主的な大統領選が実施されエルドアンが当選したが、反対派への弾圧を強めていった。



欧米から離れ中ロ陣営に入るトルコ

米国のオバマ大統領はクーデターによるエルドアン排除を決め、2016年7月に軍の反乱が起きたが失敗に終わっている。

公式にはアメリカはクーデター関与を否定しているが、この時からエルドアンの反米路線が決定的になった。

エルドアン政権は欧州諸国とも民主化やユーロ加盟条件をめぐって対立し、EUやNATOから排除すべきという声が上がった。


そんなとき勃発したのは2015年11月24日のトルコ軍による、領空侵犯のロシア軍機撃墜事件でした。

当時ロシア軍はシリアの武装勢力と戦っていて、トルコ領内に逃げ込んだ武装勢力を連日空爆していました。

国内で勝手に爆撃するロシア軍にトルコは反発し、ついにF16戦闘機でロシアのSU24戦闘機を撃墜しました。


英米仏などNATO諸国は同盟国のトルコを守らないと公言し、条約上の義務にも拘わらず、ロシア軍が攻めてきても参戦しないとトルコに伝えました。

ここからが国際社会の面白いところで、欧米に捨てられたトルコにプーチンが「ロシアが守ってやろうか」と誘ったのです。

トルコは対立するイスラエルなどから守るため対空ミサイルを希望し、イスラエルの同盟国である米国は協力を拒否しました。


同様にイスラエルと親密な英仏独も協力を拒否したので、ロシアからS400を導入する事にしました。

プーチンとしてはトルコと欧米を引き離してロシア陣営に引き込むのに成功し、してやったりと思っているでしょう。

エルドアン政権のトルコは欧米の西側陣営から離れ、中ロの東側陣営に近づいている。


スポンサー リンク


スポンサー リンク