敗戦によって日本の価値が安くなり高度成長する余地が生まれた。
30年のデフレ不況によって再び日本の価値が下がり、今後は成長が望める
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画像引用:http://i2.wp.com/first-flash.jp/director/wp-content/uploads/large-4c6814448c9a4.jpg



国の盛衰には周期性がある

日本は1991年から衰退し約30年後の現在も衰退中で、グラフを見るとこのまま消え去りそうな気がします。

その前は1950年代から80年代の30年ほどが高度成長からバブルの絶頂期で、中高年は「あの頃は良かった」が口癖です。

その前は関東大震災の1920年代から50年代までが地震や戦争の暗黒時代で、敗戦後も貧困が続いていました。

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明治期は日清戦争勝利の1890年代から第一次大戦の1910年代辺りまでは、近代化と軍需景気で沸いていました。

明治維新直後の日本は混乱しており、近代化のメリットよりデメリットが多く、むしろ江戸時代の方がましでした。

このように明治以降だけを見ても日本の国勢は20年から30年ごとに、上がったり下がったりしています。


今では考えられない事ですが、幕末から明治初期にはアメリカより日本の工業生産高や人口が多かった。

ペリーが黒船で浦賀にやってきた時アメリカの総人口はやっと2000万人で日本は約4000万人で2倍もありました。

それがたった50年後の1900年にはアメリカ約7600万人、日本5000万人と逆転されていて、アメリカで増えた人口のほとんどは移民でした。


幕末には現代のGDPに相当する国力も日本の方が上で、両国が本気で戦争をしたら日本が勝ったでしょう。

ただアメリカには英仏蘭など欧州諸国が味方に付いていて、欧米の総力と日本では話になりませんでした。

徳川幕府が恐れたのはアメリカ一国ではなく、欧州がアメリカに加勢して日本を占領するのを恐れていました。



膨らみ切った日本の価値が暴落したのが敗戦

そのアメリカの国力も1直線で強くなったのではなく、日本と比較して差が開いたり縮んだりしています。

もっとも分かりやすいのはドル円レートで、1871年(明治4年)5月10日に円が作られたときは1ドル1円でした。

1900年頃には100円=50ドル、つまり1ドル2円になり、アメリカの国力は日本の2倍に達したと見る事ができます。


この頃の日本は日清戦争で清国、日露戦争でロシアを倒して絶頂であり、その2倍のアメリカがとてつもない速度で成長したのが分かります。

大正を挟んで昭和になり、日中戦争などを経た1932年には1ドル3円、大戦直前の1941年には1ドル4円と円が下落し、はっきりと下り坂になっていたのが分かります。

1850年には日本の方が上、1871年に日米が並び、1941年の時点で日米の国力には4倍の差があったのです。


大戦を経た1945年9月に1ドル15円になっていて、軍の壊滅や都市の焼け野原を見ると、これでも円は過大評価されていました。

大戦後アメリカは日本をこのまま貧困状態に落としめ、2度とアメリカに逆らえなくするつもりでした。

有名な逸話としては、敗戦後の日本はお金に困り、フィリピンから経済援助を受けたりして細々と生きていました。



割安になったものは上がる

そんな日本にある日幸運の女神が手を差し伸べたのが、1950年6月25日に勃発した朝鮮戦争でした。

北朝鮮軍がソウルに侵攻の知らせを聞いた吉田茂は、あまりの嬉しさに「神風だ!」と叫んだとも言われています。

戦前生まれの吉田は朝鮮半島で戦争になれば、アメリカは日本に頼らざるを得ず、経済復興が可能になるとすぐに直感したのでした。


1949年には1ドル360円に円が切り下げられていて、円安のもとで爆発的な工業生産の復活が起きました。

日本が生産したものは何でもアメリカが買い取ってくれて、朝鮮戦争に勝つためアメリカは日本を最大限優遇しました。

この流れはベトナム戦争でも続いたが、やがてアジアの戦争は終結し、アメリカから見て日本の利用価値は縮小した。


1ドルは300円、260円、200円と切り下げられ、1985年がやってきました。

日本が円安を利用して輸出攻勢をかけ、アメリカが莫大な貿易赤字を被る状態に、アメリカ人はほとんど切れかかっていました。

だが日本人はそれに気づかず、1985年9月22日にG5が緊急招集され、数分間の協議で円の切り上げが決定されました。


1985年に1ドル260円だったのが1987年に120円まで円高が進み、日本経済は死にかけました。

中曽根総理は国内経済を活性化して乗り切ろうとし、これがバブル経済を引き起こしました。

こうして日本の運命は一転して衰退期に入り、今も衰退したままになっています。


さらに1991年にはソ連邦が崩壊してしまい冷戦終結、日本という「軍事基地」の利用価値がなくなり、アメリカは日本を敵国と見なすようになりました。

ドル円レートで見ると1987年に1ドル120円、現在は1ドル108円なので30年間で1割程度しか円高になっていません。

実感としてもこの30年でほとんど経済が成長していないような印象を受けるのではないでしょうか。

30年どん底の辛酸をなめたことで日本は1945年のように割安な国になり、成長する余地が大きい国になりました。


1985年から90年にはバブル経済で膨らみすぎた経済によって、これ以上成長の余地がない国になっていました。

それが30年不況が続いたことで、あらゆるものの価値が安くなり、再び成長する余地が生まれたと考える事ができます。

これが日本が明治、戦後に続く3度目の成長期に突入するだろうという根拠です。

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