年80%売り上げ増でも赤字が拡大している
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画像引用:テスラ納車台数はもろ刃の剣-安価「モデル3」購入増で利益率低下も - Bloomberghttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-01/PTXUYL6TTDSP01



テスラは最高売上で赤字拡大

テスラは良いニュースと悪いニュースの両方があり、良いほうは2019年上半期販売が過去最高だった。

1月から6月の合計で15万8,200台を売り、前年の8万7,800台より80%増を記録した。

全世界のEV販売は年平均60%増加しているので、テスラの伸びは世界平均を上回っている。

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悪いニュースはこれだけ売れたにも関わらず赤字が拡大した事で、4月から6月期は4億833万ドル(約440億円)の赤字だった。

同期間で売上高が63億ドルだったが、それまでの過去最高だった18年10月から12月期よりも少ない。

18年10月から12月期の販売台数は9万0700台で、売上高は約72億ドルあり、少ない台数で売上金額は多かった。


これは高価格のモデルSとXが減り、低価格なモデル3が販売の主力になったからで、今後も継続するとみられる。

モデル3の納車台数は「モデルS」「モデルX」の合計の4倍超に達し、低価格化が進んだ。

SとXは補助金なしだと1000万から1200万円だが、モデル3は平均価格540万円と半額で売られている。


ここでテスラは大きなジレンマを抱えていて、販売を増やすには低価格車を増やす必要があるが、さらに平均価格を下げてしまう。

もし販売価格が安い車の製造コストが安ければ良いのだが、自動車は低価格車ほど利益率が低い。

言い換えると自動車は低価格になるほど製造コストが高くなり、収益性が悪化し赤字が増える。



低価格化がテスラの悪夢

かと言って1000万円超の高級EVの売り上げを、現在の5倍や10倍に増やすのは不可能です。

EV業界は一時の熱狂から覚めて、現実的なお金の計算をしなくてはならなくなっている。

2018年に全世界で約100万台のEVが売れたが、そのうち補助金なしで利益を出したメーカーは1社も存在しない。


多くのメーカーはテスラや日産のように赤字でEVを販売し、利益が出る日を待ち続けている。

日産やBMWのようにガソリン車の売り上げが9割以上でEVが年10万台以下なら、EVが赤字でも利益を出せる。

だがテスラのようなEV専門メーカーはEVで利益を出せなければ、事業を継続できない。


市場予想では今後もモデル3の増加とSやXの減少により、販売が増えても売上高は増えないと思われている。

これは去年から今年にかけての大幅な販売増加が、徒労に過ぎなかったのを意味している。

テスラの悪夢は低価格化だけが進行して販売増も止まってしまうことで、資金繰りが急速に悪化してしまう。

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