中国の全人代は臣民が皇帝に謁見する儀式なので、整然とし誰も雑談などしない。
日本の国会は農民集会であるため、口々に勝手な事をしゃべっている。
F2014031314024501684
画像引用:http://j.people.com.cn/mediafile/201403/13/F2014031314024501684.jpg



日欧と中朝の違い

中国や朝鮮は日本と似ているとされるが、違う事も多く、歴史上決定的な分岐点がいくつか見られます。

まず日本は武士の時代に封建国家だったが、中国朝鮮はずっと中央集権国家でした。

封建国家は王や大名や豪族がそれぞれ支配地を持ち、独自の文化や社会が形成され、欧州では民主主義に発展しました。

スポンサー リンク

中国朝鮮は一人の皇帝にすべての人が従うという絶対君主制で、こういう社会では武士や騎士のような集団は生まれません。

中国と朝鮮の関係は常に中国皇帝が支配者で朝鮮は支配される側、中国から見て朝鮮は地方自治体に過ぎませんでした。

中国と朝鮮は冊封で結ばれていましたが、冊封とは皇帝が朝鮮王を任命する制度で、朝鮮王は中国の地方役人の一人に過ぎませんでした。


その証拠に皇帝から派遣された使者が朝鮮に来ると、朝鮮王は迎恩門で土下座し、頭を泥だらけにして忠誠を示す儀式が行われていました。

現代の韓国人が「天皇は土下座しろ」などと言うのは、かつて中国人に土下座した屈辱からきています。

その中国皇帝なのだが、中国は長江文明と黄河文明に分かれていて、皇帝のほとんどは黄河地域以北の出身です。


作物が多く採れて人口が多いのは長江人、漢字を発明するなど文化や芸術に優れていたが、戦いには弱かった。

一方の黄河人は寒冷で作物が採れず人口が少なく、怠け者だったが、馬を操る事と戦いだけは得意だった。

秦の始皇帝やジンギスカンといった北方の蛮族は南方の豊かな農村を侵略し、支配する事で帝国を建設しました。



支配するだけの人、支配されるだけの人

つまり中国では支配するのは北方の騎馬民族、支配されて労働をするのは南方の農民たちと別れていました。

北方の支配者たちは農民たちを見下し、数千年間支配し続けたのが、今日の中国の基礎となっています。

なので中国大陸では群雄割拠もなく武士も大名もおらず、皇帝と取り巻きの支配者、皇帝から権力を奪おうとする権力闘争しかありません。


日本人が好きな三国志の時代には多くの英雄が登場したが、魏(ぎ)呉(ご)蜀(しょく)が並立したのは歴史のほんの一瞬だけでした。

こうして絶対王朝が2000年も続いた結果、日中には大きな違いが産まれる事になりました。

違いその1は中国では軍人が最底辺の使用人に過ぎないのに、日本では将軍は天皇に次ぐNO2で、時として天皇より権力が強かった。


軍人の地位が低いと平和に思えるが、実際には官僚による権力闘争が酷くなり、腐敗や貧困、混乱が起きやすい。

違いその2は西洋型の民主主義は封建国家を経ないと到達できないことで、このためユーラシア大陸には民主主義国家が存在しません。

格好だけ民主主義を導入しても、ロシアや韓国のように結局は独裁国家から逃れられないのです。


中国には科挙という制度があり、誰でも官僚になれる人材登用制度だと日本の教科書には書いてあります。

そうではなく皇帝は地方の豪族や軍人が力を持たないように、最底辺の農民を登用し、地方勢力より上の地位に据えたのです。

科挙で登用された役人の仕事は、地方の富を奪い、地方が力を付けないようにする事だったので、科挙によって中国はどんどん貧しくなりました。


始皇帝のような北方の支配者は労働せず農民から奪うだけ。
南方の穀倉地帯の農民は、支配され奪われるだけという関係
photo
画像引用:http://shisly.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/10/08/photo.jpg



中国や韓国には武士道や騎士道がない

封建国家は農民や庄屋や名主が一定の権限を持ち、それが欧州では議会に発展したが、中国型絶対君主制から議会は生まれないのです。

日本の議会が時として農村集会のようになるのも日本の封建制から発展したもので、簡単には変わらないでしょう。

20世紀には共産主義が世界に広がりましたが、よく観察すると共産化したほとんどは昔から独裁国家で、日欧のような封建国家は(侵略されない限り)共産化していません。


封建国家は基本的に全員が労働者なのに対し、絶対君主国家では労働は身分が低い階級がするもので、支配階級は労働などしません。

現代の中国や韓国・北朝鮮でもこの制度が生きていて、支配者階級は支配するだけなのです。

支配者階級による富の独占も独裁国家の特徴で、「武士は農民から食べさせてもらっている」ような考えは頭の片隅にも存在しません。


日本の官僚や役人は時おり不正を働いて糾弾されるが、それは「役人(武士階級)は農民の為に働くものだ」というコンセンサスがあるからです。

中国にはそうした考えはなく、「役人(支配者階級)は農民から収奪するもの」という価値観です。

現代の中国や韓国や北朝鮮でも、至るところでこうした価値観を目にする事ができます。

スポンサー リンク


スポンサー リンク