孫社長が言ってる利益はコストを計算せず、含み益を利益だと主張している
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画像引用:利益は驚異の2兆円超。ソフトバンクグループの決算に孫正義氏「どうでもいい数字」── ヤフー子会社化の真意も語るhttps://www.businessinsider.jp/post-190439



ソフトバンク・ビジョンファンドは成功しているか?

ソフトバンクは10兆円ファンドに続く第2段を発表し、合計20兆円ファンドになると発表しました。

ソフトバンク・ビジョンファンドは表向き大成功していて、孫社長は株主発表会で年間利益1兆円と報告していました。

だが中身を知ればファンドは利益どころかまだ1円の利益も発生しておらず、絵に描いた餅でしかない。

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孫社長が発表した利益1兆円とは、株式の購入や企業買収に要したコストは計算しない一方で、確定していない含み益を利益に入れています。

例えば個人の投資で株や投信の購入は差し引かず、まだ決済していないのに含み益を「儲かった」と自慢しているような話です。

ネット上にはこうした投資家が大勢居るが、孫社長も業績を良く見せたいために、同じことをしています。


ビジョンファンド立ち上げではサウジアラビアなどから多額の投資を受けていて、彼らには一定の配当を支払う契約になっている筈です。

つまり投資とは借金と同じで、他人から投資を受けたら年利何パーセントかを加えて返さなくてはなりません。

ビジョンファンドにはもっと大きな問題があり、それは投資額が巨大すぎるために、相場そのものを押し上げてしまっている点です。


例えば新興IT企業の株価が1000円だとして、ソフトバンクが株を買う事で1500円や2000円に跳ね上がり、表面上の含み益になっています。

株価が上がり続けている間は含み益だが、ソフトバンクが投資を縮小し始めたら、すべての歯車は逆回転し始めるでしょう。

ソフトバンクが買う事で本来の価値より上げられた株価は、ソフトバンクが売ることで暴落するのです。



ソフトバンク・ファンドは株価下落を乗り切れるか

アメリカでは90年代から2000年代までに4000社以上のヘッジファンドが存在したが、現在まで残っているのは数社だけだそうです。

ビジョンファンドはヘッジファンドではなくもっと長期の投資をしているが、ファンドが長期間生き延びるのはとても難しいのです。

第一弾ビジョンファンドが10兆円を使いつくしつつあり、懸念された資金枯渇による価値下落が近づいている。


すると孫社長はもう10兆円を投資すると言い、再び巨額資金を投入して株価を押し上げようとしています。

その10兆円を使ったらまた投資を集め、最終的に100兆円規模のファンドにすると発言しています。

投資家から投資資金を集めて高値で買う事で株価は上がり、資金がなくなったらまた投資資金を集めて株価を買い支えるのです。


ビジョンファンドにとって金の成る木になっているのが未公開株で、新興企業を買収して上場すると、ファンドには巨額の資金が還流する。

これも世界的な株価上昇が続けば儲かり続けるが、いったん下げ始めれば買収した会社は損失に変わってしまう。

ソフトバンク・ビジョンファンドは実態としてまた利益を生み出していないし、孫社長が利益だと言い張っているのは含み益に過ぎない。


欧米の大口ファンドの10年間生存率は、おおよそ50%前後といわれていて、10年間生き延びる確率が五分五分です。

高額で買う事で株価を上げるという大胆な手法のビジョンファンドは、果たして10年・20年の歳月を生き残れるのでしょうか?

長い年月の間にはリーマンショックのような世界的な経済危機もあるでしょうから、そうした激動を乗り切れるとは思いません。

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