テスラは低価格化が進み、販売数が増えても金額は増えていない
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画像引用:テスラ納車台数はもろ刃の剣-安価「モデル3」購入増で利益率低下も - Bloomberghttps://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-07-01/PTXUYL6TTDSP01



テスラは低価格化に苦しめられる

数年前に期待されていた2つの米新興企業、ウーバーとテスラの将来性は萎みつつある。

テスラは19年4月から6月の販売台数が15万8,200台と過去最高を記録したが、同期間に4億833万ドル(約440億円)の赤字だった。

売上高が63億ドルだったが、前年同期は販売台数9万0700台で、売上高は約72億ドルと9億ドルも多かった。

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この理由は平均1100万円もしたモデルSやXから、平均550万円のモデル3に移行してしまったことで、販売の80%近くがモデル3だった。

テスラが今後販売台数を増やし続けるには、平均価格をもっと下げる必要があるが、さらに売上高が減少してしまう。

かといってジャガーやメルセデスのような高価な車だけを販売したら、ただの高級車メーカーになる。


イーロンマスクの野望はトヨタの販売台数を超える事だが、そうするにはトヨタより安く販売しなくてはならない。

高級車としてのテスラは成功しているので(赤字だが)、もっと低価格で生産して1200万円で売れば利益が出やすいでしょう。

ただそれをやってしまうと、もう2度と量産車メーカーにはなれず、少量の高級車を販売するメーカーに留まる。


テスラをこの数年間苦しめているのはキャッシュの減少で、過去の償還期限が次々に迫ってくる。

数千億円規模の新たな投資を毎年かき集めて、赤字を補填したり新型車の開発費用などに充てている。

テスラの株価は2017年から18年に380ドルをつけたが、19年6月には178ドルまで下げた。


株価は200ドル台に戻しているが、今後も構造的な赤字と資金難に苦しめられる。



色あせたウーバー

もう一つの期待の星だった配車アプリのウーバーも、創業以来の構造的な赤字に苦しんでいる。

19年4月から6月の営業損失は過去最大の約52億ドルで、売上高は28億7000万ドルに過ぎなかった。

見て分かる通り売上高の2倍近い営業赤字を出しており、ウーバーイーツを差し引くともっと酷かった。


ウーバーの弱点は配車アプリそのものにあり、アプリさえ開発すれば参入が容易で競争が厳しい。

それでいてタクシー業界は国による規制が厳しいので、フェイスブックのような全世界でのサービスは展開できない。

この結果価格競争が激しいので値上げできず、運転手確保のためにウーバーがインセンティブやボーナスを負担している。


もし運転手を確保できないと売り上げも発生しないので、赤字でも給与補填し続けなくてはならない。

それだけのボーナスを払ってもウーバー運転手は超ブラック労働で、ファーストフード店でバイトしたほうが良い。

ウーバーは車のリース代や燃料代や整備費用など全てドライバー負担で、リース費用を返済するには365日一日たりとも休めない。


それだけやっても月収20万円にならないドライバーが多いのだが、改善される見込みはない。

ウーバーは「タクシーより安い」のがウリだったので、当然ドライバーはタクシーより低賃金で長時間働く必要がある。

今のシステムのままだとウーバーが黒字化する時は来ないかも知れない。

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