ドイツの労働時間は世界一短いが、これでやっていける筈がない
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メルケルとともにドイツ経済も弱体化

メルケルが首相になった2005年頃からドイツ経済は急速に回復し、メルケル人気が絶頂期を迎えた。

それから14年が経ちメルケル首相の退陣が近づくとともに、ドイツ経済にも衰えが目立ち始めている。

数年後にドイツ人はメルケル時代の好景気を懐かしく思い出し、あの頃は良かったと言うのかも知れない。

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2019年1月から3月GDPはマイナス0.1%と、リーマンショック以来10年ぶりのマイナス成長になった。

8月19日にドイツ連邦銀行(中央銀行)は、4月から6月期GDPもマイナス成長の見込みとの観測を示した。

2期連続マイナス成長だとリセッション(景気後退)とされているので、ドイツの好景気が終わったことになります。


マイナスの原因になったのは内需ではなく世界経済低迷の影響を受けた輸出減少で、ドイツの貿易依存度は約70%と先進国では最も高かった。

日本の貿易依存度は約27%に過ぎないので、ドイツは日本の2.5倍近く輸出産業に依存していた事になる。

ドイツの輸出先の半数は同じEU域内で関税も税関検査もなし、EU域外からの輸入より断然有利だったので、ドイツ製品は高い競争力を持っていた。


EUをスポンジとするとドイツという水を吸収できる限界までは無限に吸収するように思えた。

だが世界経済停滞でEU需要も満ち足りてしまい、もうドイツ製品は需要の飽和を迎えてしまった。

ドイツのもう一つの輸出先は中国で、VWは全世界の3割を中国で販売しているが、2019年に中国自動車販売は前年比10%減で推移している。



ドイツ経済は古くて弱い


ドイツ製造業の問題点として、自動車のような重厚長大型産業では無敵を誇るが、ハイテクに弱くITでは遅れている。

象徴的な例が自動車のITやEVで、バッテリーやモーターは日韓中から輸入し、ハイテク部品も日本などに依存している。

それでも欧州やドイツではハイテク製品をなんとか製造できるものの、ITやAIとなるとシリコンバレーに太刀打ちできない。


マイクロソフトやアップルやグーグル、アマゾンのようなIT企業はドイツに無いし、こうした分野で遅れている。

EUは崩壊したソ連邦の東欧諸国を吸収し、こうした国々には工業製品が足りなかったので、ドイツは無限に輸出できた。

それはもう満ち足りてしまいよりハイテクやIT、AIの競争になっているのに、ドイツはこれらで弱いのです。


それでいてドイツ製造業の賃金は世界一高収入で、世界一労働時間が短く、夏休みや育休で何か月も休む。

これでは国際競争についていくなくなるのは時間の問題で、日本やせめてアメリカ並みにしないと今後製造業がバタバタ倒れる。

真っ先に倒産しようとしているのが銀行で、ドイツ最大のドイツ銀行が経営破綻の危機に瀕している。


原因はメルケル政権と一体化して乱脈融資したからで、VW排ガス騒動の時はメルケルの一声で無審査で数兆円貸しだしていた。

政権の忖度であちこちに数兆円づつばら撒いた結果、不良債権が膨れ上がり、もう独立して存続できなくなっている。

なんだか90年代末期の山一證券破綻を連想させるような事態が、ドイツで起きようとしています。

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