中国政府は共産主義を守るためなら経済を犠牲にしても構わないと考えている
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画像引用:香港警察、行政長官に夜間外出禁止令の発令要請 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトhttps://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/10/3-145.php



89年天安門事件の民主化デモ

香港の民主化騒動は犯罪者を中国に引き渡す「逃亡犯条例」が発表された19年4月に始まり半年が経過した。

発端になった逃亡犯条例は9月に撤回されたが、デモ隊や市民と警察治安部隊の衝突が続いている。

中国本土から1万人規模の軍や治安部隊が派遣され、デモ隊を鎮圧したり連行したりしている。

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最初犯罪者の本土引き渡しに反対するデモだったのが、焦点は香港の民主化と自治権に移りつつある。

この展開は1989年の天安門事件に似ていて、きっかけは民主化推進派だった胡耀邦の追悼集会でした。

当時の中国は過激な共産主義路線だった文化大革命が終わり、共産主義は失敗に終わったというのが共通認識でした。


大学では民主選挙や共産党解党がごく当たり前に議論されていて、欧米の大学と同じような雰囲気だったという。

これに危機感を覚えた共産党は民主化弾圧と共産主義強化を決め、民主化を求める学生らと対立した。

学生たちは1989年4月から6月にかけて天安門広場で民主化を求める座り込みをし、6月4日深夜に治安部隊に襲撃された。


アメリカに逃亡した民主化指導者のウーアルカイシは、最初から学生らを犠牲にするつもりだったと後に語っている。

共産党と軍が学生らを襲って大勢が犠牲になれば、人民は共産党を見限って共産主義が崩壊すると考えて学生を煽ったそうです。

指導者がこんな人間では、民主化デモは成功する筈がなかったのかも知れません。



香港の共産化と民主化運動


中国の民主化指導者の考えはフランス革命や明治維新の指導者とはかなり違い、ロシア革命に近い。

ロシア革命を起こしたレーニンは最初から農民を騙して革命を起こさせて、農民を弾圧して支配する計算でした。

中国の共産党支配もやはり「農民が豊かになる」と騙して日本軍や国民党軍と戦わせ、共産党が支配すると農民から収奪しました。


一般的にユーラシア大陸で起きる革命や動乱はこのようなもので、ジンギスカンの時代から支配者は農民から奪うだけでした。

香港はイギリスの植民地だったが本土の中国人より民主的で文化的な生活を100年間も送ってきました。

それが英サッチャー首相のせいで共産中国の領土にされてしまい、このままでは共産香港になる。


たとえば現代の日本人が明治の日本や徳川幕府に吸収されるようなもので、自由や権利の考え方がまるで違う。

例えば中国には明文化された警察権や司法制度がなく、公安や警察は理由を告げずに誰でも連行している。

逮捕容疑とか記者会見とか発表とかは無く、歩いている人を突然連れ去って何の発表もしません。


家族や知人からするとある日行方不明になり、色々探すが手掛かりはなくそのままです。

このように行方不明になった人が数年後に解放されることがあり、解放されて初めて公安に連行されたのを知ります。

当然解放さなければ永遠に行方不明のままで、裁判も開かれず弁護士を立てる権利もありません。



中国の行きつく先

中国で裁判が開かれるのは例外的で、「ぎょうざ事件」など注目度が高かったり外国が関係している場合だけです。

香港ではイギリスの殖民地と言っても司法制度が確立していて、まともな裁判を受けることが出来、逮捕されたら当然公表された。

中国にとって司法制度を近代化するのは共産党崩壊と同義語で、民主化も同じく教団党崩壊につながります。


香港経済は暴動と弾圧によって疲弊しており、外資は逃げ出して経済活動が縮小しています。

中国全体の成長率は2019年後半に6%を割り込み、20年は5%台に低下するが香港の動乱も一役買っている。

これで分かったのは中国共産党は共産党や共産主義を守るためなら経済を犠牲にするという事です。


1989年の天安門事件でも共産主義維持を経済より優先したが、今回もそうなっています。

アメリカは最近ウイグル問題で中国を非難しているが、例え国連で制裁されても中国はウイグル弾圧を辞めないでしょう。

中国には安保理拒否権があるが、実は言われているほど安定した地位ではなく、1回の国連総会で追放されてしまいます。


実際常任理事国だった台湾は1回の総会で除名されたし、出席国の過半数が除名に賛成するとその日から中国は常任理事国ではなくなります。

アメリカの最終手段は「アメリカを取るのか中国を取るのか」と言って中国を常任理事国から除名する事です。

そうなっても恐らく中国は共産主義やウイグル弾圧を放棄せず、断固として民主化を拒否するでしょう。

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