子会社の負債は借金では無いと言いながら、資産や利益はちゃっかり含める
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画像引用:軟銀14年來首虧 孫正義反省WeWork投資 | 阿里巴巴 | Uber | 大紀元http://www.epochtimes.com/b5/19/11/6/n11637683.htm



本社は子会社の借金を返さない?

ロイターによるとソフトバンクの対外純債務は450億ドルで、同社の資産価値は2600億ドルだった。(コラム:巨額債務のソフトバンク、資産下落時に逆回転リスク)

総資産には未上場株が含まれ、そのほかの保有株式も評価額なので株価によって変動します。

対外純債務は有利子負債からソフトバンクやスプリントなどの負債を差し引いた金額のようです。

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孫氏はソフトバンクグループ(株)とソフトバンク(株)とスプリントその他は別会社なので、SBGの借金ではないと言いたいらしい。

スプリントなど独立採算子会社の有利子負債は19年2月時点で約900億ドル(9.6兆円)もあり、法的にこれはSBG本体の借金ではない。

スプリントや(携帯事業の)ソフトバンクが経営破綻して債権者が押しかけても、SBGの債務ではないので孫氏は「1円も払いません」と突っぱねることが出来る。


だがこれは理論上にすぎず、そんな事をすればソフトバンクグループ企業に融資する金融機関は居なくなり事業継続不可能になる。

「子会社の借金は返さない」と負債を踏み倒す会社に、新規融資する銀行があるとは思えません。

ソフトバンググループ全体の資産価値は2600億ドルで、これにはソフトバンク(株)とスプリントその他別会社の資産も含まれている。



保有株価で資産を水増している?

孫氏が主張する純債務は総資産価値の30%前後だが、総資産には子会社を含めていて、債務額から子会社の負債を除外しています。

公平を期して両方とも子会社と本社を合計すると総資産2600億ドル(28.8兆円)、総負債1350億ドル(14.5兆円)になります。

日本の報道ではソフトバンクの有利子負債は17兆円や18兆円という報道もあるので、事実ならもっと酷い。


ソフトバンクの孫正義氏は高値で企業買収することで知られ、英アームを3兆円で買収した時は「ありえない金額」と言われました。

2016年時点の企業価値は1兆円かせいぜい2兆円だったらしいが、このようにソフトバンクの買収は高額です。

この仕組みは高額買収する事で株価が上昇し、IPOや株式売却で利益を得るというバブル期の土地ころがしのようなものでした。


バブル期の日本には土地は絶対に値下がりしないという土地神話があり、高く買えば買うほど土地は値上がりし売却益を得られました。

リーマンショック以降のITバブルも同じで、絶対に株価が下がらないのなら高い値段で買うほど値上がり益が大きくなる。

だがこの必勝法は株価がマイナスに転じると含み益が含み損に変わり、莫大な損失を抱えるリスクがあります。

現在は総資産28.8兆円で総負債は17兆円だが、保有株価が下がると資産は24兆円や20兆円以下に減る可能性があります。



買収企業や10兆円ファンドが赤字になったら

ソフトバンクの最初の躓きは米スプリント買収で、2013年に約2兆円で買収し、スプリント自体が約4.5兆円の負債を抱えている。

つまり6.5兆円と6年の年月をかけて成果ゼロな訳で、この疫病神を支えるため「ソフトバンクビジョンファンド」を立ち上げたと見られる。

孫正義は生涯一度たりとも負けたことがないのが自慢で、「スプリント買収は私の失敗でした」と言いたくなかったのだと思われる。


赤字のスプリントに追加投資を繰り返し、立ち上げた10兆円ファンドでも次々に失敗が表面化している。

配車アプリのウーバー、レンタルオフィスのウィーワーク、その他の小さい投資先でも悪いニュースが増えている。

10兆円ファンドのうち4兆円はサウジなどから投資を受け、年7%配当する契約になっている。(ロイターより)


もし一般投資家が毎年必ず7%利益を出さないと破産する状況だったら、ほとんどの人は発狂してしまうでしょう。

ロイターによると1年間に傘下企業から受け取った現金は45億ドル、債務返済費用約は21億ドルだった。

一見潤沢だが半分の21億ドルはエヌビディア(NVDA.O)などの株式売却益、半分の20億ドルは携帯電話子会社・ソフトバンク(株)からの配当だった。


10兆円ファンドが今後利益を出せるかどうかは運しだいで、株は水ものなので損失を出す可能性もある。

そうなったらソフトバンクは日本の携帯電話事業の利益だけで、他の全事業の損失を支えなくてはならなくなる。


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