ドイツが誇る自動車産業だがハイテクやITに弱く、労働者は世界一働かない
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日本並みに低成長のドイツ

欧州経済、とりわけドイツ経済は健全なのか危機に陥ろうとしているのか、専門家の間でも見方が分かれています。

国際通貨基金(IMF)はドイツ経済が景気後退入りし、緊急対策の準備を整えるよう警告しました。

ドイツの経済成長率は19年4月から6月がマイナス0.1%、7月から9月までは出ていないがマイナス予想がされている。

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2四半期連続マイナス成長がリセッション(景気後退)なので、ドイツは既に後退期に入った可能性が高い。

IMFは19年のドイツ経済成長率を0.5%、20年は1.0%と予想したが、18年の1.5%成長から大幅ダウンとなる。

IMFの成長率予想で日本は19年が0.9%、20年は0.5%なのでドイツは日本並みという事になる。


中心国ドイツの停滞によって欧州全体の経済活動も停滞し、EU全体では19年は1.1%、20年は1.2%と予想されています。

フランスの4月から6月成長率は+0.2%で7月から9月は+0.3%、このペースが1年間続くと年1%の経済成長となる。

マイナスでないだけドイツより良いが、こちらも低成長率が定着しています。


ブレグジットで揺れるイギリスは4月から6月成長率が-0.2%、7月から9月は+0.6%だった。

これは日本の消費税の時と同じく前期に減った反動で増えたもので、平均すると半年で+0.4%、1年間で0.8%の成長ペースになる

EU平均より成長率が高いのは東欧の途上国で、主要国は平均より低い数値にとどまった。



ドイツの労働者は世界一怠け者になった

日本が0.5%しか成長できないのは消費増税、イギリスはブレグジットと理由がはっきりしているが、ドイツはなんでしょうか。

今までの10年程度ドイツは輸出を背景に好景気が続き、特に自動車は貿易黒字の半分近くを稼ぐなど稼ぎ頭でした。

ドイツは西ドイツが東ドイツを吸収して統一し、さにユーロ統一でアメリカに匹敵する「国内市場」が創出した。


国内市場なのでいくら輸出しても関税がかからず、通貨高で苦しむことも無くなりドイツの輸出は絶頂期に達した。

だが10年以上もこうしたEU内輸出を続けたおかげで、需要は満たされて東欧諸国もドイツ製品ばかり輸入しなくなった。

ドイツが得意とする輸出品は自動車など20世紀型の重厚長大型商品だけで、ハイテクに弱くITを苦手としている。


自動車はEVや自動運転が注目されているが、EVのバッテリーは日韓中、自動運転ソフトはアメリカに依存している。

ドイツのIT企業など聞いたことが無いし、ハイテクと言っても金型をプレスするような工場が多い。

つまりドイツは20世紀型産業では強いが21世紀の主流であるハイテクITは苦手です。


日本がデフレやブラック労働にあえいでいる間、ドイツは世界一労働時間が短く時給では世界一高収入になった。

日本の工場が週60時間労働としたらドイツ工場は40時間くらいしか働いておらず、ドイツ人はこれを当たり前だと思っている。

2016年のドイツの労働時間は平均6時間で日本は7.5時間、これはドイツの生産性の高さと大絶賛されたが、別な言い方をすると世界一怠け者になった。


こんな事が可能なのはドイツの輸出産業が強かったからだが、良い時代は終わりドイツが苦しむターンが予想される。

マイナス成長になったのに労働者が世界一働かないのでは、再生は厳しい道のりになるでしょう。


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