借金で建設した港と空港を中国に取られてしまった
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言葉巧みに騙して借金させる

2019年6月に大阪で開催されたG20では中国の「債務のわな」も話題になりました。

債務のワナとは中国が新興国に投資や援助をすると称してお金を貸し、返せないと公共インフラを取り上げるものです。

中国はシルクロード経済圏構想「一帯一路」で周辺国やアフリカ諸国などに巨額投資を行いました。

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投資のほとんどは有利子負債だが、夢のような成長予想を示して簡単に返済できると説得します。

スリランカは2010年頃から、数千億円をかけてインフラ整備を行い大半を中国からの融資で調達した。

約13億ドル(約1400億円)の港湾整備、約2億1000万ドル(約230億円)の空港整備などを行った。


スリランカのGDPは2017年に871億ドル(9.4兆円)で、2018年までの10年間で中国から72億ドル(7700億円)を借りている。

スリランカの対外債務は310億ドル(3.3兆円)で対GDP比率は約36%に過ぎない。

200%のGDP対公的債務比率を誇る日本だが、対外債務は676兆円なので対GDP比で約120%に達している。


だが日本は対外資産1018兆円を持っているので差し引きすると342兆円であり、実質的に対外債務はない。

スリランカは経常収支がマイナス23億ドル(-2500億円)、対外債務が607億ドル、外貨準備高は70億ドルとなっている。

対外資産はほぼ無いようなので対外債務6兆円以上が重い負担になり、中国からが約12%を占めている。



中国の投資は高利貸しからの借金

スリランカは中国以外からも借金しまくっていたので、必ずしも中国だけが押し貸ししていた訳ではない。

中国は中国自身の経済成長実績を見せ、インフラ整備すれば年10%以上は成長すると言ってお金を貸した。

もちろんインフラ工事を受注するのは中国の業者なので、結局中国政府は中国の業者を儲けさせた。


スリランカの成長率は2010年頃は8%台だったが2013年に3%台に下がり、2019年は2%台が予想されています。

建設した港湾や空港はほとんど利用されず、マッタラ空港(1億8000万ドル)は世界一空いている空港として知られている。

ノロッチョライ発電所(8億9000万ドル)は故障続きでろくに発電しておらず、ハンバントタ港は年間250隻しか寄港していない。


中国の融資金利は2%から6.5%で返済期間が短く、日本の融資金利は1%から2%ほどで数十年の長期返済が多い。

しかも日本はアジア通貨危機などの際に借金の一部棒引きしたり、返済期間の長期化や金利の割引にも応じていた。

スリランカは返済不能になり中国に返済猶予と長期化を要求したが受け入れられず、建設した港湾を丸ごと差し押さえられた。


中国はハンバントタ港の99年間の租借権、マッタラ空港の40年間租借権を手に入れ、軍港や軍事基地として使用する可能性が高い。

中国軍の高官は堂々と、スリランカを中国空母や原子力潜水艦の基地にしインド洋を支配すると語っていた。

このようにして中国からの「投資」を受け入れた国は、骨までしゃぶられて支配されてしまう。


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