国力が劣る国が軍事力で対抗すると、時間の経過とともに国が衰退します。
中国は今この過程にある
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画像引用:【図解】日中の軍事力比較 写真1枚 国際ニュース:AFPBB Newshttps://www.afpbb.com/articles/-/3012566



スポーツカーと牛車の戦い

米中関係がギクシャクしていて、トランプの性格のせいだとかアメリカの貿易赤字が原因だと言われている。

だが歴史的に見るとアメリカは何度も同じことを繰り返していて、今まではアメリカが全勝してきました。

アメリカが初めて最大の大国になったのは第一次大戦後で、1920年代まではイギリスが最大でした。

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意外な事ですがペリーが日本にやってきた1853年頃も、明治維新の1868年頃も日本の方が国力が大きかった。

1850年のアメリカの人口は2350万人で1900年に7600万人、1925年には1億1500万人に増えていました。

日本は1850年に3200万人、1900年に4500万人、1925年に6000万人なので1875年頃までに逆転されています。


アメリカの人口が急激に増えた理由は移民で、短期間に爆発的な人口増と経済成長を実現しました。

太平洋戦争開戦時には日本7300万人(内地)、アメリカ1億3200万人と人口差は1.8倍で、1人当たり経済力はもっと差があった。

第二次大戦前にアメリカでは個人がスポーツカーを所有して高速道路を速度無制限でぶっ飛ばしていました。


同じころ日本は牛で田畑を耕し、ゼロ戦も工場から飛行場まで牛車や荷車で運んでいました。

ドイツはもっと進んでいたが小国に過ぎず、イギリスやフランスとは戦えてもアメリカに勝てる規模ではなかった。

アメリカは規模と経済力のメリットを最大限生かし、日独に軍事力を使わせて疲弊させる戦略を取った。



日独とソ連の場合

日独と米英の経済力は5倍以上違ったので、同じ軍事費を使うと日独は米英の5倍消耗する。

軍事費を使った分民間経済が犠牲になり、戦艦大和を作るために国民は贅沢を禁じられるような事が起きる。

日独は罠にはまりどんどん軍事費を拡大し米英に迫ったが、分母の国力が最初から5倍違うのでこれは無理です。


日本は短期決戦にかけて開戦し一時は優勢になるが、時間の経過とともに国力の差が表れて最後は惨敗しました。

このように国力が大きく劣る国が、軍事力を肥大化させて大国と張り合ったら「スポーツカーと牛車の戦い」になりやすいです。

ドイツは一部の科学力でアメリカより勝っていたが、国力で大きく劣るため時間の経過とともに衰退しました。


次にこの戦略にはめられたのがソビエト連邦で、ソ連は第二次大戦まで極貧国家だったが、アメリカ側に加勢した事でアメリカから援助された。

アメリカの援助によって爆発的な軍事生産と経済成長が発生し、アメリカはめでたく日独に勝つことができた。

だがソ連は日独に変わってアメリカのライバルに浮上し、今度はアメリカはソ連を軍事費で破産させる事にした。


ソ連全盛期は1950年代から70年代で、70年代にはアメリカや西側陣営より共産陣営が優勢だった。

だがソ連や共産陣営の経済力はアメリカや西側陣営の5分の1であり、冷戦が長引くほど劣勢になった。

80年代末にはアフガン敗戦やチェルノブイリ事故や経済悪化で破綻が表面化し、1991年12月にソ連は崩壊した。



中国の場合、マーフィーの法則

ソ連とアメリカがベトナムで激戦を展開していた1970年代、アメリカはソ連を弱体化させるため中国を援助した。

改革開放や一国2制度は速く言えばアメリカの援助で中国が発展することで、中国は発展してソ連が崩壊したのはこのためでした。

ソ連崩壊後は中国がソ連に代わってアメリカのライバルになり、アメリカを倒して中国が超大国になると宣言した。


アメリカは日独やソ連にやったのと同じように、中国に軍事費を使わせて、いい気にさせておいて衰弱させる戦略を取った。

狙い通り中国はアメリカに対抗するべく軍事費を無限に拡大し、今ではアメリカ80兆円に対して、中国30兆円以上と推測されている。

中国のGDPは公称でアメリカの3分の1だが、実態は5分の1程度の可能性が高い。


5分の1の経済力でアメリカと同等の軍事力を保有するのは日独やソ連と同じで、時間が経つほど貧困化する。

中国は今、目を見張るような兵器を次々と配備しているが、日独の1930年代やソ連の1970年代と同じです。

10年後に日独は惨めな敗戦を迎え、ソ連は消えてなくなりました。


国力や経済力を超える軍事力を持って大国に立ち向かうのは、かなり無謀な戦略です。

こうした国力の裏付けがない軍事国家は、ある日を境に急激に衰退して滅びる事が多い。

それまでは全てがうまく行っていたのに、ある日を境にマーフィーの法則のようにすべてが悪い方向に進み、気づくと崩壊が目前に迫っています。


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