2019年12月12日の火災、船体内部から煙が出ているようです
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画像引用:https://www.dw.com/en/deadly-blaze-hits-admiral-kuznetsov-russias-only-aircraft-carrier/a-51650096



アドミラル・クズネツォフで火災

ロシア空母アドミラル・クズネツォフで12月12日午前に火災が発生し、広範囲が燃えて2人がなくなりました。

同空母はムルマンスク造船所で改修作業をしており、溶接の火花が燃料に引火したと説明されています。

当日に作業員1人、翌13日に将校1人が倒れているのが発見され、14日までに完全に消化されました。

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ロシア政府は空母の被害状況を明らかにしていないが、もはや修理は不可能という見方が広がっています。

別な報道では火災は整備作業中に動力装置で発生し、ディーゼル燃料に引火して数十メートル四方の範囲が燃えた。

インタファクス通信によると焼失面積は600平方メートルに及び、これは約25m四方に相当する。


甲板上なら大きな被害ではないが、船体内部の動力装置だとすれば、大修理になるでしょう。

同空母は2018年10月30日にも改修中にクレーン1基が甲板に落下し、世界最大級の浮きドックが沈没する事故が起きていました。

この時アドミラル・クズネツォフも傷ついたが沈没を免れて、その後ムルマンスクで修理していました。


2018年の改修は実際にはエンジン不調の修理が行われていて、2016年10月21日ドーバー海峡を通過中に異常な黒煙を発している。

艦が停止すると黒煙は火災のように酷くなり、ネット上では「石炭で動いている」とネタになった。

アドミラル・クズネツォフの弱点はエンジンで、外洋航海する際には曳航用タグボートが常に随伴している。


艦内は老朽化が進み、汚水を流す配管が腐食するなどしたため、使えるトイレが一つもなかったと言われている。



初の実戦が最後の任務になった


アドミラル・クズネツォフは2016年11月15日にシリアで初の艦載機による対地攻撃任務に参加しました。

11月13日にはMiG-29KRが着陸失敗、12月3日にはSu-33が墜落事故を起こしたが、420回の任務を行ったと発表している。

この時かなりの距離を飛行して500kg無誘導爆弾を投下するという、無理な任務をこなしていました。


アドミラル・クズネツォフはカタパルト(射出機)を装備していないので、燃料最小限で装備も最低限の対空ミサイルだけでしか離陸できない。

作戦が行われている時期、西側の衛星はシリア沿岸のフメイミム飛行場にSu-33やMiG-29が駐機しているのを捉えていました。

つまりアドミラル・クズネツォフの艦載機は空荷で離陸して一旦近くの飛行場に着陸し、燃料と装備を積んで空爆していました。


これが最初で最後の任務になり、帰路のドーバー海峡で黒煙を吹いてタグボートに曳航されてロシアに帰国し、そのまま修理中になりました。

アドミラル・クズネツォフは1970年代に計画され1982年に建造が始まり、1990年に海軍に引き渡されたがソ連崩壊で活動休止状態になった。

2000年にプーチン政権が樹立するとロシア軍再建を掲げ、空母アドミラル・クズネツォフはロシア海軍最大の軍艦として復活する事になった。


2016年10月21日ドーバー海峡を通過中のアドミラル・クズネツォフ
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画像引用:(20) Aki HeikkinenさんはTwitterを使っています: 「Aboard Admiral #Kuznetsov, flag ship of the #Russian #Navy https://t.co/Yu7z2XjMWW」 / Twitter



中国空母は第二のアドミラル・クズネツォフになる

2010年までに大修理が行われて11年から航海を再開し、2013年頃から軍事演習を行ったり盛んに地中海遠征を行っていた。

この頃アドミラル・クズネツォフの姉妹艦「ヴァリャーグ」が中国に売却され、遼寧として2012年に就役している。

遼寧の機関はアドミラル・クズネツォフと同一と思われ、中国で独自に修理したり不足する部品を自作した。


アドミラル・クズネツォフの欠点は遼寧に引き継がれ、中国が建造中の3隻の空母にも引き継がれている。

新造空母でエンジンは改善されたとしてもカタパルトがないのは同じなので、艦載機は空荷でしか離陸できない。

中国とロシアはハリアーのような垂直離着陸機も、F35Bのような短距離離着陸機も持っていない。


ロシアはエネルギーバブルだった2000年代に新型原子力空母建造計画を建てたが、財政難で放棄されている。

中国も通常動力空母に続いて原子力空母建造構想を建てたが、原子力タイプは最近中止された。

ロシアはソ連時代に大海軍構想を打ち出し、アメリカに匹敵する空母を保有しようとしたが、それが原因で財政難になった。


中国もアメリカに匹敵する空母部隊を保有しようとしているが、結局ソ連と同じになるでしょう。

空母の建造は誰にでもできるが、艦載機を開発して運用し、20年ごとにアメリカに対抗する新型艦載機を開発するのは不可能です。


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