通常潜水艦ヴォルホフの進水式
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画像引用:https://radar.rp.pl/wp-content/uploads/2019/12/7670184_original-1024x683.jpg



NATOによるとロシア潜水艦隊は冷戦終結以降もっとも活発に活動している。

主な活動拠点は欧州だが、極東艦隊は日本周辺や太平洋でも活動している。


ロシア潜水艦隊の実力

ロシアのGDPは韓国より小さく日本の3分の1以下だが、軍事費は日本より多い7兆円でGDP比は4.3%となっている。

ロシアは2014年のウクライナ東部・クリミア占領で西側から経済制裁を受けており、成長率は1%台にとどまっている。

制裁以降国民所得は増えていないが、物価だけが上昇し国民生活は徐々に悪化している。

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ロシア人の労働者収入はモスクワで8万から10万円、地方で5万円前後、極東では4万円程度とされています。

ロシアは財政黒字で貿易収支も黒字だが、経済は石油や地下資源の輸出で支えられています。

アラブ諸国と同じで石油を掘るのに「民主主義」や「国民」は不要なので、一部の超富裕層と権力者が富を独占している。


プーチンや権力層が関心を持っているのは国民生活ではなく、民主化や西側の圧力で自分たちの特権が奪われることです。

故にロシアは軍事費だけを突出して増やし、今もアメリカに匹敵する軍事力を配備しています。

ロシアが特に重視しているのが核戦力で、核をアメリカに向けている間は攻撃されないと考えている。


陸上や地下の固定施設はすべてアメリカに把握されていて、最初の一撃で無力化されるでしょう。

トラックで移動するミサイル発射台は隠せるが、それでは米本土まで届きません。

ロシアが唯一アメリカを攻撃できる手段は大型潜水艦に搭載した長距離弾道ミサイルです。



プーチンを守る神の盾は原子力潜水艦

ロシアが保有する戦略原潜(弾道ミサイル搭載原潜)は14隻で、新たに4隻が建造中となっている。

現在運用しているデルタ型9隻とタイフーン型はソ連時代の遺物なので、実際には8隻から10隻の世代交代と見られる。

新造中のボレイ型原潜は2万4000トンと巨大で、通常型としては世界最大最高性能のそうりゅう型3000トンでも比較になりません。


ボレイ型原潜は水中発射型弾道ミサイル発射筒16基を搭載し、発射したミサイルは空中で分割し複数目標に落下すると見られる。

ボレイ型原潜1隻で同時に米本土の数十の都市を核攻撃でき、仮に8隻配備すると同時に100か所以上を攻撃できる。

さらに弾頭を再装填すれば1時間ほどで数百か所の都市や基地などを攻撃可能となっている。


もっともこれは理論上でロシアの弾道ミサイルはテスト中から何度も失敗を繰り返した。

実際に核のボタンを押しても半分は不発かも知れないが、それなら2倍撃てば良いというのがロシア流です。

ロシアのSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の射程は秘密だが、5000キロから1万キロと見られている。


新型のRSM-56 「ブラバ(Blava)」は射程1万キロで、6000キロ程度の弾道ミサイルが多く搭載されていると考えられる。

ハワイからカリフォルニアまで約4000キロなので、太平洋の中間あたりから米本土の西側に到達します。

この戦略原潜と弾道ミサイルを保有する限り、プーチンは何をやっても絶対にアメリカから攻撃されないと考えている。


1万トン超の巡航ミサイル搭載原潜や攻撃型原潜も建造中で、合計で40隻の原潜艦隊を将来も保持すると考えられる。

アメリカも対抗してロシア原潜を太平洋に出さないようにしたり、海底ケーブルなどの監視網も使用しているでしょう。

米海軍の潜水艦隊や水上部隊、様々な観測システムで監視しているが、それでもロシア潜水艦を完全に防止できるか疑問です。



ロシアの通常潜水艦の実力

アメリカ海軍が保有する潜水艦は原潜だけで、通常潜水艦は1隻もないが、ロシアは20隻程度を保有し現在も建造しています。

ロシア潜水艦隊は全体で60隻程度、そのうち原潜は40隻で通常型潜水艦は20隻程度です。

通常型潜水艦の役割のひとつは旧ソ連時代の共産圏向けで、現在も中国やインド、ベトナム、おそらく北朝鮮も使用している。


ロシアは原潜中心なので通常潜水艦の性能は控えめだが、巡航ミサイルや弾道ミサイルも発射できるようになっている。

ロシアで使用する利点は運用コストの低さや稼働率の高さで、はっきり言って40隻もの原潜を維持するお金がロシアにない。

そこで大型原潜の多くは港に係留してアメリカへの攻撃力は保持し、普段の活動は通常潜水艦で行っている。


ロシアの原潜は定期的に爆発や沈没などの事故を起こしているので、稼働率はそうとう低いと推測されます。

中国の原潜のレベルも同じ程度だが、ロシアに原潜技術の輸出を拒否されている事から、中国のほうが一段低いと考えられる。

実際中国原潜は尖閣周辺やベトナム沖で突然浮上する奇怪な行動が目撃されていて、水中で故障して緊急浮上したと思われます。


このようにロシアや中国の潜水艦技術はあまり高くないが、潜水艦を建造し運用できる数少ない国の一つです。

ドイツは最近、建造したすべての潜水艦が故障し1隻も稼働していないと報道されていました。

他に自前で潜水艦を作れるのは日米英仏と中ロの6か国だけです。


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