ほぼ無人の100万人都市オルドスも中国のGDPに加算されている
例えば東京湾に100万人の無人都市を作ったようなもの
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画像引用:https://img.huffingtonpost.com/asset/5c6331ab360000150f6a51b9.jpeg?ops=scalefit_960_noupscale



公共事業でGDPを水増し

GDPという数字が国の大きさを表す数字として跋扈しているが、これには大きな疑問があります。

GDPそのものを容易に操作して大きく見せかけることが可能な点で、特に中国は疑わしい。

GDPは国内で発生した付加価値で、生産・所得・支出のどれで計算しても同じになります。

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アメリカのGDPは約20兆ドル(約2160兆円)でGDPの3分の2が個人消費でした。

日本も90年代までは個人消費が3分の2以上だったが、現在は落ちぶれて55%まで低下しました。

日米欧のような国々では他の項目はどうでも良く、GDPの増減は「個人消費だけ」でほぼ決まります。


アメリカの貿易赤字が増えようが日本の輸出がどうなろうが、GDPにはまったく無関係です。

中国GDPに占める個人消費の割合は2017年に約39%で、2019年の中国小売売上高は8%増だった。(新華社予想)

2019年の中国GDPは6%成長だったので通年で8%増なら成長率を上回るが、小売売上は減税効果によるものだった。


中国国家統計局の統計では1月から9月のGDPは69兆7798億元(約1072兆6340億円)で、前年比6.2%の成長率だった。

1月から9月の平均可処分所得は2万2882元(約35万1735円)で前年比8.8%、物価補正後の実質成長率は6.1%だった。

可処分所得8.8%の伸びが小売売上8%増をもたらし、物価補正をすると6%増になり、年間GDP成長6%と完全に一致している。



可処分所得はどこから生まれた?

可処分所得の平均は35万円だが北京市は77万円で上海市は80万円、両市の上級公務員や有名企業正社員は「上級国民」になっている。

大都市の上級国民の平均は全市民の2倍の160万円とすると、中国全土の平均の半額の層(貧困層)は17万円になり10倍もの格差が存在している。

この可処分所得8.8%増、物価補正後6.1%増は自然増ではなく減税効果でした。


ロイター記事『コラム:減税が下支えする中国個人消費、減速は時間の問題か』によると可処分所得8.8%増のうち1.6%は減税効果だった。

すると2019年の中国の成長率6%は減税効果を除くと4.4%だった事になり、減税とは要するに国の借金で成長率を買う行為です。

中国は2008年頃からすさまじい勢いで公的債務を増やしていて、最近は年間300兆円ほどのペースで増えています。


日本の「国の借金」(政府以外の借金を含む)は財務省の主張では1100兆円で年間15兆円増えている。

それが中国は公的債務3500兆円以上で、爆発的な勢いで増え続けています。(試算は多数の有名欧米経済メディア)

中国の自然発生的な経済成長は2008年のリーマンショック(北京五輪の年でもあった)で終わり、以降は借金でGDPを買っています。


公共事業や公共投資、減税や優遇措置、新シルクロードなど、約10年間で数千兆円をばらまきGDPを2倍以上にしました。

その内訳は不動産が多くを占め、中国都市部だけで5000万戸の空き家が存在し、22%が空き家だそうです。(西南財経大学の甘犁教授)

中国全土では優に1億戸以上の空き家や空き部屋が存在する筈で、1万人や10万人規模のゴーストタウン「鬼城」も存在している。



ゴーストタウン経済で実際の2倍に水増し

ゴーストタウンは「人が住んでいる」ことにして予算を組んで新幹線や地下鉄やインフラ工事をし、すべてGDPに計上しています。

中国全土で無人都市や無人地下鉄、無人の空港や巨大ショッピングセンターなどが次々に建設されGDPは増えていきました。

ゴーストタウンが建設されると翌年以降も維持費が投入され、それもGDPに計上されるので鬼城が増えるほど見かけのGDPも増えます。


例えば中国は現在も、日本の新幹線総延長3千キロに相当する高速鉄道を毎年建設し、日本の鉄道距離2万キロに相当する新規鉄道を開業している。

日本の地下鉄800キロに相当する地下鉄を新たに開業し、日本の主要空港23以上を毎年開業している。

日本の高速道路9,000キロに相当する高速道路を毎年建設し、という具合に毎年「日本を一つ建設する」程の公共事業をしています。


中国人が利用するためのインフラはとっくに建設し終えているので、現在建設しているインフラ事業は100%すべて赤字です。

このようにして中国は実態の2倍以上に公共事業でGDPを膨らませ、可処分所得を増やして消費も増やしています。

それでみんなハッピーなのだが、国の借金3500兆円以上は将来どうなるのでしょうか?


2008年以前の中国は自律的経済成長だったので、増えた借金以上に税収の自然増があり、実質的には無借金と同じでした。

2008年以降の中国は借金でGDPを買ったため、税収増を遥かに上回るペースで公的債務が増加しました。

これは最後には政府がデフォルトし借金を踏み倒すしかないが、借金の大半は中国人自身が債券などで保有しています。


中国政府が借金を踏み倒すと中国人が保有する国債や証券が紙切れになり、中国経済は2008年レベルに戻るでしょう。


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