a906b9ad7ce072f85b785598d775f30f_s



原発をなくすと火力発電が増加

2011年の東日本大震災と福島原発事故で世界中に「反原発ブーム」が起きたが、代替エネルギーは見つかっていない。

太陽光や風力など自然エネルギーは一定の発電量を得られるが、スイッチポンで100万キロワット発電できる訳ではない。

必要な時に必要な電力が得られるかは運次第であり、風が吹かず太陽が出なければ需要が多くても発電できない。

スポンサー リンク

電気はガソリンのように貯蔵できないので、その時その時で発電でき無ければ主力エネルギーにはならない。

国や地域によっては総発電量の3割とか5割を太陽・風力で発電しているが、必要な時に得られるわけではない。

年間のトータルとしては3割発電できたとしても、必要な時には発電量がゼロかも知れない。


火力発電はいつでも必要な時にボタンを押しさえすれば無限に発電できた。

原子力発電所は火力ほど柔軟ではないが、常時100万キロワット発電するような安定性が魅力でした。

太陽光・風力は原発の安定性も、火力のような自在に発電量を変えられる柔軟性もない。


なので太陽光・風力の割合が高い国は、安定電力として原発に依存したり水力発電が多い。

水力は完全無公害だが自然な地形に左右され、大河が流れていなければどうしようもない。

そこでドイツなどはフランスの原発で発電した電力を買ったり、自国の原発で発電したりしている。



「無公害」な原発

オーストラリアは石炭発電が6割を締めていて、世界各国では3割以上を石炭発電が占めている場合が多い。

太陽光・風力は発電量を調整できないので、自然エネルギーを増やしても火力発電を減らすのは難しい。

それにコスト面でも従来の火力発電は太陽光・風力より安く、技術的な困難さもない。


石炭発電は火力発電の中でも最もCO2排出量が多く、天然ガスもかなりのCO2を排出している。

これを減らすには原子力発電を増やすのが適切で、自然エネルギーだけで代替する事はできない。

日本政府は将来エネルギー計画で原発割合を20%超にすると発表し、反原発団体を失望させた。


反原発団体は火力と原子力発電全てを廃止して自然エネルギーだけで代替できると言っているが事実ではない。

2011年以降世界全体で原発は増加し、特に中国やインドや中程度の新興国で活発に建設されている。

日本原子力産業協会の2019年資料では世界の原発は443基で総発電量は4億キロワットだった。


運転出力は4年連続で過去最高を更新したが、今後は減少が予想されている。

国際原子力機関(IAEA)は今後10年間で原発の発電量が10%減少すると予想している。

先に建設した先進国の原発が老朽化し廃炉が進むためで、新規建設は廃炉ペースより遅い。


とはいえ火力発電は大幅に減らす必要があり自然エネルギーで代替できないなら、原発で一定量を発電する必要がある。


スポンサー リンク