行き場を失ったボーイング737MAX
BOEING-DELIVERIES
画像引用:https://www.thehindubusinessline.com/economy/logistics/9k45yx/article28707836.ece/ALTERNATES/LANDSCAPE_1200/BOEING-DELIVERIES



ボーイング社が経営破綻危機

米航空機産業の王者だったボーイングが経営破綻の危機に瀕し、政府の支援がなければ破綻確実だといわれている。

日本では何度目かの納入延期になったスペースジェットの最終試験機が離陸したが、おり悪くコロナショックが襲った。

日米を代表する航空機メーカーがともにピンチに陥っているが、他の国も安泰というわけではなさそうです。


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中国はアメリカに代わって航空業界乗っ取りを画策していたが、コロナで航空需要が突然ゼロになった。

いつかは旅客需要が回復するのでしょうが、もう中国人が海外旅行で爆買いする光景は戻らないでしょう。

ボーイングから直接シェアを奪ったのは欧州のエアバスで、今年は航空機業界の覇者となる予定だった。


だが欧州主要国がコロナ感染者が激増したせいで航空機需要がほとんど無くなると予想され、予定していた株主配当を撤回した。

エアバスは2020年の民間機納入数が880機になると予想していたが、どれほど減少するか予想もできない。

ボーイングの場合はコロナと関係なく2019年末に経営危機に陥り、政府の支援が必要になっていました。


原因は新型機の開発製造失敗で、社運をかけて成功したかに見えた737MAXは史上最悪の欠陥機という評価を受けた。

737MAXはこれまで2機が墜落しているが原因はプログラムの入力ミスで、デビュー前から自社の技術者が再三欠点を指摘していた。

ボーイングは会ったこともないインド人アルバイトにプログラミングを外注し、評価試験もアルバイトにやらせていました。



ボーイングの信じられないミス

最近はやりのソーシャルワーキングで世界で最も人件費が安いプログラマーに発注し、評価試験も同じ方法で外注に出した。

ボーイング社所属のプログラマーは人件費を削減するため殆どを解雇していたため、墜落まで欠陥を知らなかった。

もっとも数少ないボーイング社の技術者たちはインド人アルバイト達の仕事ぶりは「杜撰で危険だ」と何度も警告していた。


ボーイング社は2013年に787でも多くの部品を外注してバッテリー発火事故を起こし大損失を被っていた。

ボーイング社は金融機関の融資枠を全額使い切り、支払いに使えるキャッシュが底をつきつつある。

3月17日にボーイング社は政府に6兆円弱の財政支援を要請し、受けられなければ経営破綻すると示唆している。


トランプ大統領はコロナ支援に乗じてボーイングを支援する構えだが、野党民主党は「選挙目当ての買収だ」と反対している。

これほど悲惨ではないが6度目の納入延期になったスペースジェットこと三菱MRJも悪影響が避けられない。

5度目のスケジュールで2020年夏に納入となっていたが、また1年延期され21年夏に予定されている。


延期の理由は設計変更によって試験機が用意できず、新たに10号機が飛行するのを待って最終試験に臨むからです。

安全基準そのものが年々強化されるのだが三菱重工にはノウハウが無かったため、その度に設計変更と納入延期を繰り返した。

だが残る飛行試験は数か月で終わる見通しなので、1号機の納入は墜落しない限り来年行えるでしょう。


そこに降りかかってきたのがコロナウイルスで、2020年2月から3月の航空旅客需要は全世界でほぼゼロになった。

世界中のほとんどの航空会社は6月までに経営危機に陥り、そのうちかなりは実際に倒産するとみられている。

もう新型航空機を買うどころではなくなり、この大混乱は3年程度続く可能性があります。


その後需要が回復して新規発注を得られる可能性もあるが、そのまま失速したら事業撤退しなくてはならなくなる。


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