EVだけ増えても充電する電気がない
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EVの現実はシェア1%

米EVメーカーのテスラはフォードやトヨタを抜いて時価総額世界一になったが、現実の販売台数はそれほどではない。

この数年はVW、トヨタ、ルノー日産が年間1000万台生産しているが、テスラは2019年に36万台だった。

2018年の24万台から大幅増加で、創業以来ずっと2桁増を続けている。

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株価はこの上昇がずっと続くのを前提にしているが、2019年の全世界のすべてのEV販売を合計しても100万台にすぎなかった。

電動車全体では220万台売れたが、これはPHEVなど充電可能なハイブリッド車を含めた数字です。

世界の自動車販売台数は約9000万台だったのでEV比率は1.1%、2020年も大幅には増えそうもない。


この程度の伸び率だと2030年に10%、2040年に最大でも30%がせいぜいではないだろうか?

近未来にすべての自動車がEV化する状況にはないし、技術的に不可能なように思えます。

EVが普及していない理由の一つはEV側の問題で、高くて使いにくいなどが敬遠されている。


2つ目はより深刻で充電などインフラ整備の問題、3つ目はもっと深刻で発電や送電などの問題です。



各国がEVを増やせない理由

EV側の問題は比較的単純で、値段が高いのは量産効果で半分の価格にするのも可能かも知れません。

今は年1万台しか売れなくても100万台売れるようになったら部品の製造コストが下がりガソリン車と同等になるでしょう。

EVの航続距離もバッテリーの技術革新で数年後には今の2倍になり、10年後には4倍になっているでしょう。


充電などインフラ整備には金がかかり、日本中のガソリンスタンドを廃止し充電スタンドに置き換えるには一体いくらかかるか分かりません。

その金を国や自治体が払うのか、メーカーが払うとしたら結局消費者に転嫁されるでしょう。

ガソリンスタンドが閉鎖されてガソリン車が使えなくなる時、大混乱が起きるでしょう。


3つ目は最大の問題で、そもそも全世界のガソリン車をEVに置き換えると電力が足りません。

全ての自動車をEVにすると年間発電量の1割程度で、「なんだたった1割か」と感じます。

だが年間の総発電量の1割もEVが消費するという事は、連休前の金曜などは一斉に充電すると予想されます。


すると瞬間的な電力消費は平常時の2倍から数倍にもなってしまい、現在の発電施設では賄えません。

太陽光や風力は「太陽任せ風まかせ」なので当てにならず、火力か原発を大増設する必要があります。

CO2増加で温暖化が進んでいるので火力は論外、かといって原発大増設も世論が許さないでしょう。


送電網も整備する必要があるのでとてつもないお金がかかり、結局今すぐに(10年以内などに)EVを大幅に増やすのは不可能です。


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