封鎖され食べ物もない生活の記憶から、庶民はお金を使わなくなっている
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画像引用:https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200407/se1/00m/020/032000c チャイナウオッチ 中国視窓:結婚式禁止、マンションで検温… 北京・東京で違うコロナ対応=岸田英明 | 週刊エコノミスト Online



輸出入とも大幅増加

20020年後半になって中国経済がコロナの打撃から回復しているという指標発表が続いている。

まずは貿易で、国内の指標は好きなように操作できるとしても、国際貿易が相手があるからそれができない。

もし中国側が「日本との貿易大幅拡大」と発表しても、日本がマイナスだったと発表したら食い違ってしまうからです。

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10月に中国税関が発表したデータによると、9月のドル建て輸出は前年比9.9%増、輸入は13.2%増だった。

一般的には輸出を重視する人が多いが、中国の景気を反映するのは輸入の方です。

もし中国の景気が悪ければ消費が落ち込み輸入が減り、消費が活発なら外国からの輸入が増えるはずだからです。


20年8月の輸入は前年比2.1%減だったので、9月に入って輸入品の需要が大幅増加したことになる。

台湾からの輸入が35.8%増、米国からの輸入が24.7%増、オーストラリアからの輸入は9.5%減少した。

品目は大豆、穀物、半導体、銅、鉄鋼製品などが大幅増加、これらの需要が増えたのを物語っている。



自動車販売は大幅増加

鉄鋼を多く使う中国自動車販売は6カ月連続プラス、9月は前年比12.8%増加になりました。

自動車の新車販売は外国メーカーと合弁しているので、これも数字だけ発表して「売れました」という事はできない。

中国国内メーカーのシェアは39%(2019年)ほどなので、外国メーカーの販売を合計すれば全体が分かってしまうからです。


 中国汽車工業協会(CAAM)発表の9月新車販売は257万台で、前年比増は4月から続いている。

だが1月からの累計では6.9%減の1712万台なので、前年より118万台ほど少ない。

残り3か月間約18%増を続けると通年で増加になるが、5月に18%増だった他は12%から16%増にとどまっている(4月は前年比4.4%増)


もう一つ伸びているのは不動産投資で、8月の不動産投資は前年比11.8%増、8月も11.7%増だった。

1月から8月までの不動産投資は前年比4.6%増で、コロナによる打撃はあまり見られない。

不動産は中国得意の公共事業や公共投資でいくらでも底上げができ、お金を出せばすぐ不動産投機に金が流れる仕組みになっている。



庶民は節約しお金を使わない

さらに伸びているのがネット消費で、オンライン消費人口が初めて6億人を超えた。

中国はコロナが流行した3月ごろに住民ごと都市封鎖し、一切の外出を禁止した。

住民たちは通販で共同購入するしかなくなり、ネット消費できない人は食べ物も入手できなくなった。


こんな事情で劇的にネット消費が増えたのは当たり前で、その分実店舗の消費は大きく減りました。

従ってネット消費に関しては話半分というところで、実店舗の打撃と差し引く必要があります。

国が主導した不動産や輸出、自動車は回復しているが、人民の消費意欲は活発ではない。


富裕層は活発に消費していて高級車や高級ブランド品が売れるが、一般の人が買う消費財が売れていない。

庶民はコロナ封鎖で食べるものがなく、ネット消費するお金が用意できない人は雑草を食べるような有様でした。

そんな記憶がまだ生々しく残っているので、とても贅沢したりお金を使う気分にはならないのでしょう。


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