2020年に最も売れたレンズ交換式カメラ、5万円くらいだがまともに使うには他に十万円は必要

画像引用:https://www.olympus-imaging.jp/product/dslr/em10mk3/index.html OM-D E-M10 Mark III _ デジタル一眼カメラ OM-D _ オリンパス

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カメラ業界の問題は完成品を売っていない事
2020年もカメラ業界は不振で前年比30%以上減少、19年も2桁減だったので市場は2年で半減しました。
「いわゆるカメラ市場」はコンパクトデジカメ、レンズ交換式カメラ、ビデオカメラ等に別れるがこれだけではない。
アクションカメラにウェアラブルカメラ、WEB会議などに使うPC用カメラ、防犯カメラ、さらに医療用カメラ等もある。
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その他にスマホカメラがあり、最近はスマホに客を奪われてデジカメ売り上げが減少したと言われています。
この言い方や「カメラ市場」という言い方には疑問があり、マスコミが言う「いわゆるカメラ市場」は日本のカメラメーカー製品だけを差している。
ニコン、キャノン、ソニー、オリンパス等だけがカメラ市場で、決してスマホカメラや防犯カメラを「カメラ市場」とは言わない。
あらゆるカメラ全てをひっくるめると既に人類の人数を遥かに超えていて、実はカメラ市場は急成長を続けています。
その中で日本のカメラメーカー製品だけが縮小しているのは、なにか理由がある筈です。
去年必要になって某メーカーのデジタル一眼カメラを購入しましたが、その使いにくさには辟易しました。
なるほどスマホやコンデジより明らかに画質が良いのだが、カメラは「部品」に過ぎずユーザーは購入してから自分のカメラを組み立てる。
大抵のレンズ交換式カメラはレンズセットで売られているが、あれは必要最低限のレンズで購入してから追加で5万円から10万円以上のレンズを購入します。
キットレンズを使い続けても良いのだが、レンズメーカーはレンズを売って儲けていて、実はカメラでは儲かっていません。
「カメラ」を買っても何もできない現実
レンズ交換式カメラは購入後に必ず一脚や三脚やストロボやジンバル、レンズフード等が際限なく欲しくなるようになっています。
いわば「自分でキットカーを組み立てて走らせる」ような事をしているのがカメラ業界で、カメラという完成品は売ってない。
今売れているカメラはスマホカメラで、これさえ買えば女子高生でもちゃんと写真や動画を撮れる。
他に何かを買い足すとしたらイヤホンやケーブルくらいで、「10万円のiPhoneのほかに30万円の装備が必要」なんて事は無い。
だがレンズ交換式カメラはカメラ本体が5万円とかでも他に10万円は投資しないと、まともな写真や動画を撮れません。
50万円もするフルサイズデジタル一眼ミラーレスともなると、レンズ他で100万以上を買い足さないと本来の性能を発揮できません。
カメラメーカーのビジネスモデルそのものが陳腐で、プリンターのように本体を赤字で売ってインクや紙を売って儲けているのです。
まともな写真を撮るには結局10万円必要だとしたら、最初から全部セットで10万円で売るべきでしょう。
現代のカメラは撮影しただけでは完結せず、パソコンで編集して色付けなどをする必要があります。
これもまたかなり高性能なパソコンと高価なソフト、それに技術と経験が必要でカメラを買っても「良い写真」「良い動画」は撮れません。
結局ちょっとした一眼カメラを買っても、ネットで掲載されているような写真や動画にするには数十万円が必要なのです。
カメラの世界はいまだに経験や勘、長年の修行に頼る世界で、素人がカメラを買ってもスマホ以下の作品しか作れません。
これらがカメラ業界の本当の問題点で、スマホに客を奪われる以前に解決すべき事が多いのです。
スマホを買っても何もできず追加で数十万円が必要で、加えて長年の修行が必要なら誰かが買うでしょうか?
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