バイデンは中国に甘いと見られていた(写真は過去のもの)
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画像引用:https://jp.wsj.com/articles/SB11945199218753394663804586547620382285528 中国問題、バイデン氏ならどうする? 5つの疑問 - WSJ



中国に甘いバイデンの予想覆す

バイデン政権の対中国外交の姿勢が徐々に明らかになっていて、今までトランプ時代から目に見えて大きな変化はない。

トランプが決めた多くの反中政策は解除されていないし、すぐに解除するという話も聞こえてこない。

一方でバイデン大統領はパリ温暖化会議の復帰など初日に数十もの政策転換をしていて、この違いは際立っている。

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日本の政権とアメリカでは大きく違うと感じたのが署名の重要性で、日本ではあまり意味を持たない印象です。

菅総理が署名したかとか安倍総理が署名したかは報道にもならず、モリカケ問題で追及されることもなかった。

日本では署名より「言った。言わない」のほうが重要で野党の追及の大半もそこに集中していました。


アメリカは署名がすべてと言えるほど重視していて、トランプ大統領が得意げに署名を見せる写真は何十回も報道されていました。

国境の壁とか難民規制、パイプライン建設、温暖化協定離脱、TPP離脱など紙切れ1枚でやっていました。

日本では紙1枚より合意と言う文化が重要で、セレモニーのように長い時間をかけて国会で居眠りし「合意」をつくる。


バイデン大統領は就任3日間で30の大統領令に署名したのだが、中国関連での変化は予想したより少ない。

トランプ前大統領はバイデンを「中国のスパイ」と呼び、バイデンが当選したらアメリカは中国の言いなりになると警告していました。



バイデン政権は予想より中国に強硬?

バイデン政権での今までの外交姿勢はトランプ政権で損なわれた同盟関係の強化に向けられ、菅首相とも電話で尖閣諸島防衛について話したようです。

トランプ政権は同盟国に喧嘩を売って貿易問題などを追及し、NATOは解散したほうが良いとまで言われていました。

米韓軍事演習は中止され在韓米軍は撤退や縮小が現実味を帯び、フィリピン以南は実質的に同盟関係が崩壊していました。


この状態ではアジア地域で中国の影響力がアメリカを上回っていて、多くの国では貿易額や投資額でも中国が上回っている。

軍事力でも中国に近い地域では中国優位で、最近はミサイル技術の進歩によって米空母が中国を攻撃するのは現実的ではなくなっている。

以前の弾道ミサイルは命中精度が低く対艦ミサイルは有効射程が短く不正確などの欠点があり、空母はほぼ無敵の存在でした。


最近は動く船に弾道ミサイルを命中させたり、長射程の対艦ミサイル、対艦超音速ミサイルなどが実用化している。

米空母が実戦で戦えるのは太平洋と大西洋のアメリカ側だけになり、中国沿岸海域は中国の海になっている。

バイデン政権はアメリカ単独で中国を倒す想定はしておらず、経済でも自由主義諸国と連携して対応すると考えられる。


バイデン大統領は2021年2月10日に習近平と電話で初会談し、ウイグル、香港、チベットの人権問題を解消するよう求めた。

これはトランプ、オバマ、ブッシュより強硬姿勢で、トランプすら中国の人権問題には見て見ぬふりを決め込んで経済を優先していた。

バイデン大統領は対中戦略の見直しを指示し「増大する中国の脅威に対処する必要がある」と名指しで警戒を示した。


バイデン政権は予想以上に中国を警戒していて、トランプ時代の制裁は解除されるどころか強化される可能性すら出てきた。


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