ヒューストンで水の配給に並ぶ車の列
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画像引用:http://jp.xinhuanet.com/2021-02/20/c_139755836_3.htm 米テキサスで寒波による停電続く 飲料水や食料の不足も_新華網日本語



風力発電が20%を占めていたテキサス州

米テキサス州はアメリカの中でも再生可能エネルギーへの取り組みが進んでいて、最近特に風力発電に熱心でした。

例によって日本のマスコミは「テキサス州をお手本にせよ」と褒め称え、盛んに視察したり企業進出していました。

だが現在テキサス州はその風力や自然エネルギーで苦境に陥り、全米から非難されている。

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テキサス州の風力発電容量は2920万kWで、国別のランキングでも世界5位(アメリカは2位)に入るほど大きい。

全米の風力発電の26%はテキサスに存在し、日本が進めようとしている洋上浮力発電もアメリカの技術を取り入れる。

テキサス州西部は風が強い砂漠のような地域で、風車を設置する場所が無限に存在している。


テキサス州では地主が風車一基につき5000ドル(約53万円)の土地賃貸料を発電業者から受け取っている。

風車はテキサス州だけで約1万5000基以上設置されているので、地主にとっては考えられないほど美味しい商売だった。

ある地主は24平方キロに43基の風車を設置したので、風車を眺めているだけで年間約2200万円の収入になる。


再生可能エネルギーはこのように”土地面積をエネルギーに変換するもの”なので、従来エネルギーを補うには無限の土地が必要になる。

1万5000基に対して50万円の賃貸料を支払うと合計75憶円の賃貸料になります。

テキサス州の風力年間総発電量は約836億KWhなので、電気料金が1KWh12円とすると約1兆円分の電気を1年間で生み出していた。


電力会社にとって風力発電は年間75億円の土地賃貸料で1兆円の電気を発電できる「夢の発電」だった。

なおテキサス州の平均的な電気料金は12米セント/kWhくらいです。



自然エネルギーは寒さに弱かった

風力発電はすべての問題を解決する夢の発電だったのだが、2020年末から21年の大寒波では電力不足の原因になった。

21年2月に入ると電力供給が止まり始め、石油ストーブがないアメリカでは多くの住民が生存の危機にさらされている。

テキサス州の発電方法は天然ガスが55%、風力が21%、石炭も15%ほどあり他は原子力や太陽光水力などになっていた。


寒波で発電が止まった原因は風車や発電網が低温に対応していなかったからで、テキサス州は年間を通じて温暖な気候で知られていた。

今回の寒波はマイナス20度まで気温が下がったので、機器の故障が相次いで州内の発電が止まった。

テキサス州は自前発電をしていて他の州と送電網が繋がっておらず、周辺から電力を貰う事もできなかった。


打撃は電力だけに留まらず浄水場や処理施設がとまったせいで上下水道も止まり、他のサ-ビスも止まった地域があった。

ヒューストン市郊外では水道水を飲まないよう注意喚起があり、沸かして飲まねばならないが、ペットボトルの水が入手困難になっている。

寒波で水道管が凍結や破裂し、蛇口から水かでなくなった地域もあった。


ヒューストンでは飲料水の配給が行われていて、配給場所の運動場などには車の長い列ができている。

アメリカは電気は自由契約なので変動価格制で契約する人が居て、普段は普通より低コストで電気を使える。

だが例年は平均して年間12万円の電気料金だったのに、数日で電気代が1万6000ドル(約170万円)に達した家もあった。


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