これに風速100メートルの風と10メートルの高波を当てたらどうなるか
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脱炭素の切り札は官僚の妄想

日本政府は脱炭素社会の実現に向けてロードマップを作成し、ヒアリングをスタートさせると説明している。

これに先立つ2020年10月には就任したばかりの菅首相が、2050年にco2排出ゼロのゼロ宣言を行っていました。

これらを見て既視感にとらわれた人は多い筈で、日本政府がカタカナ言葉を並べるとロクな事をしない。

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イノベーションだのプライマリーバランスだのヒアリングだの、コンプライアンスだの「結果にコミットする」等です。

宮澤喜一首相は東大出身を鼻にかけて相手の出身大学を聞き、東大以外を答えると横を向いて会話を拒否する癖があった。

宮澤は英語が得意で演説でも英語を混ぜたが、日米外交では英語で話したためにしばしば誤解を生じ、かえって国益をそこなうことが多かった。


それらはともかく、日本政府が高尚な目標を掲げて変な英語を混ぜた時は、何か重大な事を胡麻化そうとしている時です。

日本政府が脱炭素実現の確信を持ったのは、報道によると洋上風力発電実現の見通しが立ったからだと言われている。

洋上風力で経済的に成功した例はないが、技術自体は完成されていて海に囲まれたイギリスでは大規模建設が始まっています。


イギリス洋上風力の発電コスト目標は100ポンド/MWh(約1万4900円/MWh)つまり1キロワット時あたり約15円になる。

これを達成できたとして世界の陸上風力発電は7円/kwh、太陽光は9円/kwh(日本の資源エネルギー庁)なので陸上施設より高くなる。

一般的な原発は事故処理コストを見込まないと5円から7円/kwh、定期的に福島原発レベルの事故が起きても10円/kwh以内とされている。



洋上風力発電はカミカゼに勝てるか

キロワット15円で洋上風力をつくり、日本の海を取り巻けばco2ゼロにできるというのが日本のゼロ宣言の中身です。

ところが現実には日本で洋上風力の成功例はまだ一基もなく、福島沖の実験では600億円かけて1ワットも発電せず廃棄されました。

佐賀県唐津市の発電施設は建設中に強風と荒波で水没し、福島沖の発電施設も同様の理由で失敗している。


日本は秋になると必ず台風が襲来、蒙古軍も撃退した「神風」が吹き荒れるが、こんなのは欧米にはありません。

台風直撃に耐えられる洋上風車を設置するには台船を大型にするか、地面にしっかり固定し風車を小さくする必要があります。

建設費と維持費はイギリスの数倍になり、発電量は半分程度になるのが容易に予想できます。


イギリスが15円/kwhで発電できるとしても、日本は30円/kwhはかかり技術的進歩があっても20円/kwh以下にはなりません。

高コストで悪名高い日本の太陽光発電買取価格は14円/kwh以下で、将来は8円/kwh以下まで下がるとされています。

陸上ソーラーには土地の価格が含まれるが、洋上では台風に耐えられる強固な施設が必要になります。


風速100メートルの風や10メートルもの荒波に数十年間耐えられるようにするには、一基が非常に高額になります。

そんなのを数万基も建設するくらいなら、原発1基ポンと作れば100万キロワット発電可能です。

福島原発が爆発したのは技術的に未熟だったのと、津波を想定しなかったこと、加えて菅直人と民主党が現場を妨害したからでした。


最初から津波や大地震を想定して建設すれば、安全な原発は建設可能です。

結局日本は10年くらい洋上風力を試すが、「やっぱりダメだった」と言う羽目になるでしょう。


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