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モスクワは中国製品で溢れていた。中国が漁夫の利

画像引用:https://news.ntv.co.jp/category/international/d89b4048b1e740cc9a8b3eab142c1041 ロシア経済制裁“抜け穴”…中国企業もカバー モスクワの意外な光景 ウクライナ侵攻1年

西側撤退の穴を埋めた中国企業

モスクワを取材したメディア報道によると西側資本が撤退したあとのロシアでは、穴を埋めるように中国企業が進出し活況を呈している

日テレニュースによるとモスクワにあるスキーリゾートは侵攻後の22年12月にオープンし、ウインタースポーツを楽しむ人たちでにぎわっていた

輸入車販売店にはポルシェなど対ロ制裁に参加している国の高級車が並び、ショッピングセンターでは撤退したアディダスの近くに中国製品を売る店が開店していた

輸入品を中心に商品は値上がりしていてコーヒーは侵攻前に300ルーブルだったが今は500ルーブル(900円)に値上がりした(1杯なのかグラムなのかは不明)

米CNNは中国のスマホメーカーシャオミと自動車メーカー吉利汽車は最近、ロシアでの売上を急増させていると報じた

以前はアップルのiPhoneとサムスンのGalaxyがロシアで人気スマホだったが現在はシャオミとリアルミーが販売の上位を占めている

リアルミーは日本では無名だがOPPOの低価格サブブランドで、世界では年間1億台以上が売れてインドなど新興国で販売を伸ばしている

中国製スマホは侵攻前にロシアで40%のシェアだったが侵攻後は95%、自動車やブランド商品、食料品など多くのジャンルで同じ現象が起きている

中国は急速にロシア市場を支配しつつあり、中国にとってロシアのウクライナ侵攻は美味しいビジネスを提供した

ロシアの22年成長率はマイナス2.1%で西側の多くの専門家予想より1桁少なく、経済制裁があまり効いていないという声が多くあがった

ロシア最大の輸出品は石油や天然ガスなど地下資源だが、欧州など先進国が買わない分を中国・インド・ブラジルなどが買い穴を埋めた

22年は皮肉にも対ロ制裁によって空前の資源価格高騰が起きて、価格も前年までの欧州の購入価格と大差なく打撃はなかった

ロシア産原油は中東産の3割安で売られているが、インドやブラジルはこのバーゲンセールに飛びつきロシアを支えている

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22年は原油高でロシアは儲かったが

ロシアは日米欧から先端技術や製品の輸出制裁を受けているが、そうした先端商品は取引価格としてはそれほど巨額ではない

日用品や家電や衣料のたぐいは中国製品がいくらでも入ってきて、支払いはルーブルと人民元、あるいはスマホと石油を交換している

日米欧先進国の企業はロシアに多額の投資をしていたが一斉に引き上げたので、今後年単位でロシアの将来に打撃を与える

今のロシア経済を支える最大の産業は軍事生産で、ウクライナで消費する膨大な砲弾やミサイルや兵器、兵士の制服や消耗品を無限に必要としている

ウクライナには20万人以上のロシア軍が駐留しているが、戦争なのでただ駐留するにもすべての物資をロシアから輸送する必要があります

アメリカは月に数人の宇宙飛行士を送って国が傾いたが、ロシアは20万人の兵士を隣国に送り込んで国を傾けています

軍事生産がフル操業なので一見ロシアの景気は良いが、これは大戦時の日本に近く、いくら生産してもウクライナで消費しロシア人には何も残りません

毎日生産する砲弾は翌日ウクライナで消費し、これを繰り返しても労働者の資産は増えずやがてインフレとルーブル安になるでしょう

22年は空前の資源高で制裁されても平気だったが既に原油価格は下落していて、ロシアの外貨収入が減少するとやりくりが苦しくなります

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