
日本を越えたジョーク
最近韓国のネット上で交わされている皮肉交じりのジョークは「韓国は収入で日本を超えたのですか?」「少子化では日本を越えた」というものです
2022年の韓国の出生数は1万1,500人減(4.4%減)の24万9,000人、出生率は0.78だったがソウルでは0..59人でした
以前東京の出生率が全国最下位という記事を書いたとき、結局「子供を産まない女性が東京に残る」という数字のマジックだったのだが、それにしてもソウルの0.59人は酷い
韓国は政治も経済もファッションも学問も中心はすべてソウルなので、仕事ができる女性はソウルに集中し、独身女性も全員がソウルを目指します
韓国保健福祉省によると、保育施設は2016年末に4万1084カ所あったが、21年6月は3万1276カ所に25%以上も減少した
老人療養施設は逆に2016年末の3137カ所から21年末には5988カ所へと5年間で91%も増加した
なぜ子供を産まないのかをソウルの女性に聞くと「子供を産むと組織で出世できない」「だから子供を産まない」という驚きの答えが返ってくる
韓国には正社員制度がなく昇進して企業幹部にならない限り40代で解雇される人が多く、昇進しなければ会社に残れない
給料の差も大きいので昇進しないのはアルバイトと同じであり、女性でも出世や昇進を目指さねばならず「子供を産んでいる場合ではない」という事のようです
韓国では長期間におよぶ育児休暇は一般的ではなく、キャリアに空白ができると生涯年収にも悪影響を与え、これを嫌って子供を産まない女性は多い
もう一つの理由は貧困問題で韓国政府は「日本を越えた」と主張しているが若者たちは「低収入で結婚できない」と主張している
調査によると韓国の20代若者のほとんどが非正規労働者で、フードデリバリーやアルバイトでその日暮らしなので結婚できない人が多い
ソウルの女性が子どもを産まない3つの理由
多くの女性が結婚の条件として挙げるのは「男性が自分よりかなり高収入な事」で、自分より低収入な男性とは結婚しないと答えている
もし男女の収入が完全に同じなら男性の半分は結婚相手と見なされない訳です
東アジアでは結婚してから出産するのが大半で、男性の収入が女性よりかなり多くないと結婚相手と見なされない
もう一つの問題は借金で韓国の家計債務はGDP比100%で圧倒的に世界一、加えて公的債務も上昇し「日本越え」が近づいている
23年2月22日の中央日報によるとこのまま韓国の債務が増えれば、2040年に生産年齢(15~64歳)1人当たり1億ウォン(1千万円)の借金を背負う
未来の韓国人は住宅ローンなどの家計債務に加えて政府の借金も背負う事になり、人口減少は1人当たりの金額を急増させる
「韓国で女性として生きるのは大変だけど母親として生きるのはもっと大変」と言われていて、男女平等と言う割には子供を持つ母親をサポートする制度は進んでいない
年金や社会保険制度も先進国レベルではないのに高齢化は急速に進み、今後数十年高齢者の為の社会支出が増え続ける
高齢者に予算を多く配分すればその分少子化や母親支援は後回しにされ、より一層少子化が進むのは日本が歩んだ道でした