
中国に接近したカナダの代償
2007年から2010年までつづいた世界経済危機リーマンショックの後イギリスやカナダはアメリカを軽視し中国に接近しようとした
次の超大国は中国だと言ってアメリカとの同盟関係を解消し中国陣営に就こうという動きがあり、英キャメロン首相はアメリカを「おいぼれ」と言っていた
カナダも次の宗主国として中国を崇拝するような姿勢を見せたが、今はその後遺症に悩まされているようです
中国に従って宗主国のように崇めた国がどんな扱いを受けるか日本人は良く知っているが、欧米人は「中国人もアメリカ人も同じ人間」程度の認識を持っている
秦の始皇帝以来の伝統として中国は敵対する相手には敬意を払うが、自分に従う態度を見せた国には過酷な扱いをしてきました
カナダのトルドー首相は23年3月6日、2019年と2021年の総選挙に中国が介入した疑いで特別調査官を任命し、調査を行うと発表した
カナダ紙グローブ・アンド・メールや同国放送局グローバル・ニュースはカナダ情報当局筋のリークとして報道した
疑惑の元になった記事は見れなかったがトロント中国総領事館の指示で11人の候補者に25万カナダドル(日本円で約2700万円)を送金し、多数の工作員を選挙スタッフに送り込んだ
候補者11人は特定されていないが与野党両方の候補者がいたとされカナダ政界に幅広く影響力を及ぼそうとしたのが分かる
中国は選挙介入の疑惑を否定しカナダが「全く根拠のない、中傷的な批判」をしマスコミは「おおげさな」報道をしていると非難した
トルドー首相は国家安全保障・情報委員会(NSICOP)に調査を命じ、中国だけでなくイラン、ロシアによる介入の試みを長い間認識していたと語った
これらの国は国家以外の勢力を偽装したり利用したりし、カナダの政治や社会に介入しようと試みてきたと説明した
統一教会から選挙協力受けた自民党は大丈夫か?
21年の総選挙で中国は与党の自由党勝利を望み、現金で寄付したり中国出身の留学生を選挙ボランティアとして活動させたりした
カナダは最近中国がカナダ政府に無断で複数の警察署を作り、中国警察のパトカーが我が物顔で走っていると国民が苦情を訴えていた
同じような警察署は世界100カ所に存在し、日本の秋葉原と名古屋にも存在あるいは設置しようとしたと報道された
中国に譲歩したり従う姿勢を見せた国はこのように家来のように扱われ、国内の事にもひとつひとつに対し指図してくるようになります
カナダは2010年ごろ「次の超大国は中国だ」と言って中国に接近したが、思っていたのと違うので離反していきました
カナダはアメリカとの関係がそうだったように自分が特別扱いされ、自由や豊かさを中国が保証してくれると思っていたようです
ウイグル問題などでカナダと中国は対立し、カナダ政府がファーウェイ副社長逮捕、最近は中国の偵察気球がカナダに飛来した問題でも対立している
中国はカナダの選挙に介入して再び影響下に戻したかったと推測されるが、中国は台湾の総統選にも毎回介入している
気になるのは日本で自民党や安倍首相、野党が統一教会から選挙協力を受けて事実上違法行為を黙認していました
選挙協力の見返りに日本国を教団に売ったという事で、彼らは中国から選挙協力の申し出があれば喜んで応じるかも知れません
外国人の選挙運動は禁止されていないので中国政府が10万人の留学生を送り込んで自民党の選挙運動をしたとしても違法ではない
統一教会から選挙協力を受けて法律を捻じ曲げた人達ならこの程度の事もやりかねないと思います