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日本も独自迎撃ミサイルを開発、有事の弾を確保

03式中距離地対空誘導弾

画像引用:http://tokyoexpress.info/ 地対空ミサイル「03式中距離対空誘導弾(改)」の開発は順調 _ TOKYO EXPRESS

万能ではないイージス艦

日本は5年から10年でGDP比の防衛費を倍増させるが予算の多くは各種ミサイルとその関連費用に利用される

イージス艦というのは海上のミサイル発射装置だし戦闘機も今や空からミサイルを発射する装置、地上でもミサイルが主力兵器になる

ロシア軍は100年前に第一次大戦で使用した火砲をウクライナに持ち込んで市街地に発射しているが、それができるのは陸続きだからです

日本が外国から攻撃されるときは双方に数百キロから数千キロの距離があるので、攻撃も防衛もミサイル中心になります

中でも重要視されているのは反撃あるいは先制攻撃能力としてのミサイルと、相手からのミサイルを迎撃する迎撃システムです

日本は護衛艦によるイージスシステムと主要拠点に配備したパトリオットの2段構えですが、迎撃できる条件が限られている

イージスで迎撃できるのはイージス艦から数百キロの範囲だが弾道ミサイルはマッハ10以上で飛行するので、迎撃ミサイルが届く距離でも弾道ミサイルは通過後です

北朝鮮は頻繁にミサイルを発射してイージスが届く範囲を探り、迎撃できない場所に打ち込んでいると考えられます

将来グレードアップされるSM2やSM3発展型は高度1000km以上射程2000km以上になるが、ではイージス艦から2000キロ離れた高度1000キロでマッハ20の弾道ミサイルを迎撃できるかと言えばできません

イージス艦を仮に20隻に増やしてもうち漏らす可能性はゼロにならないし、1隻あたりの迎撃ミサイル搭載数は数発に過ぎません

イージス艦は約96セル(1セルから1発を発射できる)のほとんどに通常の対空ミサイルを搭載していて、帰港しない限り再装填はできません

自艦や艦隊に向かってくる対艦ミサイルを迎撃するのは通常迎撃ミサイルで、これを減らすと防御能力が低下します

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いざという時アメリカが売ってくれると限らない

最近の日経新聞によると防衛省は弾道ミサイルや極超音速滑空兵器(HGV)を迎撃する国産迎撃ミサイルを開発し全国14の地上部隊に配備するのを決めた

現在自衛隊はアメリカから購入したイージス用ミサイルやパトリオットミサイルを運用しているが、米国から輸入するには米政府や米議会の承認が必要になります

いつだったか日本はステルス戦闘機f22導入を決定したが米議会が拒否した事があり、迎撃ミサイルでも同じ事は可能性として起こり得ます

それにウクライナで明らかになったのは米国の生産能力が限られている事で、ウクライナに迎撃ミサイルなどを送ったせいで米国が使用する分が足りなくなっています

日本が攻撃されるような事態は世界大戦一歩手前なので全世界の全ての国がミサイルを確保しようとし、他国に分け与える余裕などない筈です

国産迎撃ミサイルはパトリオットミサイル(PAC3)を補完するもので既存の03式中距離地対空誘導弾(中SAM)を改良する

中国やロシアが開発する極超音速ミサイルはマッハ5程度で変則飛行をするので、そうした将来兵器にも対応可能にする

ウクライナにはイージスやパトリオットは(現状で)配備されておらず、ウクライナ軍は「ロシアの極超音速対艦ミサイルを迎撃不可能」と断言していた

イージス艦の迎撃ミサイルは高度100キロから将来は1000キロ超で迎撃するが、極超音速ミサイルは高度数十キロをマッハ5で飛行する

パトリオットは射程距離が短いので広域を防衛するのに向いておらず、ロシアや中国から極超音速ミサイルが飛来した時に大問題になる

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