拍手!2拍手!3拍手!4拍手! (7 投票, 平均: 3.29 / 4)
読み込み中...
スポンサーリンク

唐揚げブームの始まりと終焉、専門店だけで10年間で10倍

唐揚げ・高級パン・タピオカ

食べ物業界では常に新しいブームが求められていて、新たな業態の店が竹林のように林立しては1年程度で消えるのを繰り返します

最近ブームだったのは唐揚げ専門店で記憶では新型コロナ流行と同じころに専門店が増えてブームが起きていると報じられていました

最初の頃はコロナなどで収入が下がり低価格な鶏肉を食べる人が増え、鶏肉専門店が増えているという感じでした

ブームは次第に過熱していき個人店だけでなく大手企業が参入し、大手広告会社と有名企業がメディアミックスで様々なキャンペーンを仕掛けるようになった

最初給料が減ったサラリーマンが仕方なく食べるものだったのが大企業が大々的に参入した事で市場は飽和状態、過当競争に至り次々に閉店しています

個人店や屋台なら月100万も売り上げれば成功ですが大手企業はその100倍も売り上げないと採算性を得られません

だから小さなブームに大企業が参入すると押しつけがましくなり、供給が過剰になると人々は潮が引くように飽きて去っていきます

大手としてはかつやのアークランドが運営する「からやま」、ガストのすかいらーくが運営する「から好し」があり、からやまは107店舗、から好しは91店舗もある

ワタミも「から揚げの天才」で参入し76店舗に増え、「東京唐揚げ専門店 あげたて」という唐揚げ専門チェーンは206店舗(23年1月)もあります

大手4社合計で400店近くあり、無数の個人店が存在し唐揚げはコンビニやうどんチェーンでも売られています

例えばとんかつ専門店の「かつや」は500店舗で同業の松のやも約400店舗あるが、とんかつは参入が難しく飽和状態にはなっていません

一般的なとんかつ定食は800円ほどでカツ丼でも600円ほど、牛丼より高価格で客のほとんどがリピーターとみられます

スポンサーリンク

10年で店舗数10倍増

「東京唐揚げ専門店 あげたて」の東京のとある店のメニューでは唐揚げ5個550円、7個770円になっていて、7個の値段でかつや・松のやのロースかつ定食の値段です

唐揚げだけでは食事にならないので”おかず””おやつ”という位置づけになり、正直そんなに多くの人が毎日唐揚げを食べるとは思えません

タピオカブームと唐揚げブームを関連して連想する人も多く、どう見ても需要がないのに誰かがブームを作り出した事で大量に売れた

唐揚げブームの少し前は高級食パンブームがあり専門店がたくさんできたが、こちらは唐揚げより一足早くブームが過ぎ去りました

高級パンは結局ヤマザキパンやフジパンが従来より高級な食パンを発売してある程度需要を満たし、市販のパンと差が小さくなって専門店に行く人が減少した

タピオカもドリンクメーカーがタピオカ入りドリンクを販売したのと同時に終了したし、過去の食品ブームも大手メーカーが参入した事で終了していました

女子高生やOLはタピオカが特別なものだから飲んでいたので、ペット茶レベルの普通の飲み物になったらもう存在意義はありませんでした

唐揚げ閉店には最近の物価高騰も影響していて鶏肉など原材料費が上昇し人件費も上昇したのに、基本的に鳥の唐揚げは安くないといけない

ワタミの専門店『から揚げの天才』は最大時の120店舗から60店舗に減少していて、過当競争による失敗と言われている

唐揚げ専門店は2012年に全国で450店だったが2012年は4379店と10倍に増え、専門店以外で唐揚げを出す店も増えていた

タイトルとURLをコピーしました