人口が多くGDP(経済活動)が大きければ明るい筈だが、中国はなぜか暗い
地球環境に配慮して電気をつけないのだろうか?

中国の人口に疑惑の目
人口14億人で世界一だった中国をインドが抜いたが、中国は少子化と高齢化が同時に進み急激に年老いた社会になると予想されている
中国の出生率は西側の計算方法だと2020年に1.28で日本を下回り、21年と2年も出生数が大幅に下がったので出生率も低下している筈です
おそらく全年齢の出生率は1.2前後で20代女性に限ると1.0、北京や上海などの大都市では0.9程度ではないかと想像しています
20代女性が子供を産まないと低い出生率がやがて全年齢出生率になるので、数年後に中国の出生率は1.0台にまで下がるでしょう
韓国は22年の出生率が0.78でソウルは0.59、シンガポールと台湾は1.0前後なので、中国の出生率1.0は荒唐無稽な話ではないです
東アジアでは結婚によって生活が保障されるので結婚後に出産するのが大半、したがってその年の婚姻数を見ると数年後の出生数が予測できます
中国本土の婚姻数は2021年まで(コロナで統計をやめた)8年連続で減少し1157万人、この年の出生数は1,062万人でした
日本の22年婚姻数は約70万7千組で出生数は80万人弱で出生数が婚姻数より多いが、中国は1人っ子政策が緩和されても婚姻数を下回っている
1人っ子政策とは出産に許可証が必要な制度で、許可される人数は2人に増えたが出産に政府の許可が必要なのは変わっていません
日中韓の東アジアで結婚しない理由は結婚する金がないからで、同じ理由で子供を産んで育てるお金がないので出産しない
結婚し出産する事で女性のキャリアが中断し、生活水準が下がったり出世や昇進や社会的成功が困難になるというのも指摘されています
日中韓は最近数十年で女性の収入が急増し1人で生きていけるようになり、結婚し子供を産むとかえって貧困になる場合も出てきた
数十年前は結婚し出産する事で女性は生活が安定し社会的評価を経られたが、現代はそうではなくなっています
衛星画像は何を語る?
中国特有の問題として1人っ子政策のため99%が1人っ子で、高齢者の負担はすべて子供1人が背負うことになってしまう
中国には介護保険がなく、村や市の医療保険はあるが北京市の上級公務員などが優遇される一方で農村部に満足な医療保険がない
10年くらい前まで中国の農村部では平均年収が7万円以下だったが、2021年は29万円になっていて習近平は貧困を撲滅したと胸を張っていた
中国の「農村年収」は地域すべての収入を人口で割ったもので、日本の世帯年収とは全く意味合いが違ってきます
中国は子供や寝たきり老人も含めた人口で計算するので、発表の2倍くらいが世帯主となる労働者の年収に近い気がします
すると農村年収29万円は働き盛りの労働者の年収が60万円くらいになり、これが中国農村の実態に近い
去年西側の研究者が人工衛星の夜間の灯りを分析し、中国の実際の人口は14億人よりかなり少ないという結果を発表していました
これが意味するのは人口が実際に少ないか「夜電気をつけられない貧困人口が多い」という事で、貧富の差が非常に大きい
衛星写真を見ると強い光を放っているのは日本の大都市で、中国の大都市も明るく光っているがとても10倍には見えない