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読み込み中...WBCキューバ・米国戦の侵入者は抗議デモの逮捕者を解放するようキューバ政府に訴えている
WBCキューバ戦の騒動はなぜ起きた？
野球のWBCに常連として出場しているキューバが混乱し、多くの人が国を捨ててアメリカなど海外に脱出しています
WBCキューバ代表のブルペン捕手だったイバン・プリエト・ゴンザレス（26）が、準決勝で米国に敗れた後アメリカに亡命したと複数の米メディアが伝えた
キューバには以前からこうした問題があったので亡命を受け入れていない日本にプロ野球選手が派遣されていたが、最近弱体化が激しい
野球はキューバの国技で世界一だった事もあったが3月19日にアメリカとキューバで行われた準決勝は14対2で敗退した
この試合はキューバの混乱を象徴するような内容で、アメリカが大量リードする中観客3人が別々に乱入し「囚人に自由を」などと英語で書いた布を持って歩いた
風貌から彼らはキューバから来た人と思われ、試合中断に対して多くのアメリカ人観客が罵声を浴びせ、キューバ政府はアメリカ政府に「観衆が差別的な発言をした」と抗議した
さらに試合進行中にブルペン横スタンドからキューバ選手に「政治的な言葉」を浴びせ、キューバのフランク・アルバレス投手は観客の方にボールを投げつけた（威嚇しただけで玉は人が居ない方に飛んで行った）
目撃者によると声を出した観客はキューバ人で、この目撃者もキューバ移民らしく「自由を求めただけのキューバ人に独裁者チームの投手がボールを投げつけた」とツイッターに投稿した
球場外ではキューバ系移民団体が抗議デモを行っていて、仮にキューバチームの実力が高かったとしても実力を発揮できない状況だった
対するアメリカ人の観客は試合を何度も中断されることに抗議し騒いでいて、キューバ政府が言うようなアメリカとキューバの対立ではなくキューバ人同士がスタジアムで争っていた
乱入した観客のキューバ人は「7月11日のキューバの囚人に自由を」を書いた旗を持っていて、7月11日にキューバでは反政府デモで多くの逮捕者が出ていた
試合が開催されたフロリダはキューバへの出発港で亡命や移民キューバ人はここに上陸しアメリカでもっともキューバ系人口が多かった
キューバ経済の破綻で多くの人が脱出
キューバでは2022年の1年間で1130万人のうち30万人が移民や亡命で国外に脱出し、30万人の多くはアメリカに移住した
キューバを共産主義にした独裁者のカストロは2011年になくなったが共産主義と独裁体制は継続され、むしろ国民との対立が深まっている
今回のＷＢＣではキューバ側の要請で亡命キューバ人選手が代表に参加し、30人中6人が米国在住で半数がキューバ以外で生活している
欧州リーグで活躍する日本のサッカー選手は国を捨てたわけではないが、アメリカやアジアで活躍するキューバ選手は国を捨てた人も多くこれが政治対立を呼び起こした
キューバに住んでいる人の情報だとハバナは配給になり卵は1人につき月5個まで、パンを買うには数時間並ぶ必要がある
物不足や生活悪化に抗議する市民デモが増えたが政府は厳しく取り締まり、最大で禁錮30年の刑罰が言い渡された
経済悪化にもアメリカが絡んでいてオバマ政権はベトナムやキューバなどかつての敵と関係改善し、キューバに多くの観光客が訪れて好景気に沸いた
キューバはベトナムのように共産主義独裁体制を維持したまま自由貿易をしようとしたが、トランプ政権はこれを認めず再びテロ支援国家に指定した
バイデン政権になってもキューバ制裁は続けられ、既に自由貿易に依存していたキューバ経済は完全に破綻した
ベトナムは中国と日本という２つの地域大国とアメリカの利害のバランスが取れて共産主義のまま自由貿易をしているが、キューバはそうならなかった