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EV時代に日本車の生存空間はあるか

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水素や合成燃料の実用化は15年後だがEVはもう実用化しているので勝負になりません

EVと合成燃料は実質的に同じ目的

欧州連合(EU)は2035年にすべてのエンジン自動車の新車販売禁止を決定していたが土壇場でドイツが反対し、結局合成燃料に限って認める事になった

23年3月28日のエネルギー相理事会で、2035年にゼロエミッション車以外の販売を原則禁じることで正式に合意した

争点になっていた内燃機関(エンジン)車の新車販売を全て認めない方針を修正し、温暖化ガスがゼロの合成燃料に限って販売を認める

合成燃料は電力を使っ生成した水素やアンモニアを燃焼させるもので実用化は2030年代後半以降になると予想されている

日本の経産省の試算では現状で合成燃料を国内生成するとリッター700円、低コストな途上国で生成してもリッター300円以上になる

合成燃料は従来のガソリンとほぼ同じ設備で利用でき、ガソリンのように運搬してガソリンスタンドで給油するので利用のハードルが低い

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従来のガソリンエンジンを発展させた内燃機関エンジンで使用可能なので、既存の自動車メーカーなどが持っている技術を生かせる

EVは発電所で発電した電気をバッテリーに充電するが、合成燃料も発電所の電気で燃料を生成して備蓄する点では同じです

バッテリーに充電すると自然放電によって毎日1%ほど減少していくが、合成燃料は減らないので使い方によってはEVより効率が良くなる

半面ガソリンの設備を生かせるにしても燃料を扱うため膨大な設備が必要で、EVの方が家庭で充電できて良いと言う人もいるでしょう

今後世界でガソリンスタンドが減少するのは確実なので、山間地では給油困難地域が拡大しEV以外は使用不可能な人が多く出てきます

日本でも近くのガソリンスタンドまで30キロ以上ある集落はたまにあるが、そうした地域では欠点があるにしてもEVの利便性が高いと考えられる

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EV時代に日本車は生き残れるか

日本は先進国の中でEV普及が最も遅れていて、ハイブリッド(充電非対応)と軽自動車の普及率が非常に高い国です

それは日本の利用実態で選ばれているのだが、他の先進国や中国ではEV販売が増えてガソリン車販売が減少しています

22年は全世界で販売された乗用車の10%が純粋なEVでPHVを含めると約13%に達し、この中で日本車が占めるシェアは非常に低い

中国のEV販売台数は2023年に900万台に達し、新車販売の35%になるが日本メーカーはEV上位10車にも入っていません

EV上位はBYDなどの中国メーカーでテスラですら3位、VWなどの欧州メーカーも下位グループに甘んじています

中国の自動車規制は先進国より緩いのでBYDのEVがそのまま欧米で売れるわけではないが、欧州では中国車が徐々にシェアを増やしています

2020年からパンデミックとガソリン高騰でEV需要が増え、今後は沈静化するという予測もあるが、増加ペースが落ちるだけで今後もガソリン車のシェアを食い続けるでしょう

するといずれかの時点でガソリン車は商売にならなくなり、その時になって日本メーカーがEVに力を入れても追いつけない可能性が高い

合成燃料や水素燃料で日本が優位に立つとしても実用化するのは2030年代後半なので、その頃にはEVは新車の過半数を得ている可能性がある

水素や合成燃料が実用化するのは15年後ですがEVはもう実用化されているので勝負にならず、トヨタが水素に時間を浪費する間にEVがどんどん普及しました

日本の自動車メーカーに必要なのは15年後や20年後に役立つ技術ではなく「今すぐに勝てる技術」ではないだろうか

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