故障したらアヒルはしんでしまうので頑丈さや品質が最重要
安いが低品質ではここでは通用しない

コモディティ商品にしたら消え去るのみ
数年前日本の(日本にしか無いが)カメラメーカーが撤退や縮小を発表しカメラはオワコンになったと言われ、すべてスマホで撮れると言われていました
その後新型コロナでカメラメーカーはさらに打撃を受け、カメラが消滅するのも時間の問題かと思われたが最近回復しているようです
スマホで写真や動画を撮れるのでコンデジは10分の1以下に減少したが、そのコンデジもゼロにはならずしぶとく生き残っています
生き残った理由は結局カメラを必要とする人が居たからで、他人より良い写真や動画を撮るにはスマホでは不十分です
スマホはいわば90年代の使い捨てカメラや簡易カメラのような存在で、どんなに良くなってもそれは原付バイクが高性能になったようなものでした
カメラマニアやプロやセミプロ、ネットで自慢したい人にとってスマホは誰でも持っているもので、より上位を目指すにはより高性能でなくてはならない
だから鉄道オタクや野鳥の会はバズーカ砲のようなカメラをもっていて、推定で数十万円から100万以上の機材を使っている人も居ます
カメラメーカーは従来より高性能で高級なミラーレスカメラを50万円前後で販売し、かなり売れたようで多くのメーカーが最高級機種を出しました
もしカメラメーカーが低価格化して誰でも買えるカメラを中心にしていたら、カメラ専業メーカーは本当に消滅したと思われます
低価格による陳腐化をコモディティ化と言い、ガソリンのように「どこで買っても同じ」「違いは値段だけ」になった商品は市場価値が崩壊します
その反対路線は高級化や差別化で、差別化した独自の高級商品を持っている会社は非常に強いです
カメラ業界は2020年を底にして世界的にミラーレス高級カメラへの転換が進み、スマホ写真と差別化した高級品が売れています
ベトナムバイク市場におけるオワコン化回避
ベトナムは現在成長中でオートバイ販売市場として世界4位、今では日本メーカーはベトナムで生産したバイクを日本に輸入して販売しています
そのベトナムでは2000年頃に中国メーカーが大攻勢をかけて市場の8割を奪取、90年台にシェア8割だった日本メーカーを追放した事があった
その後ベトナムは国内生産を優遇するため輸入を制限し、日本メーカーと中国メーカーは相次いでベトナム工場を建設した
両者の戦略は対照的で中国メーカーはひたすら低価格を追求し、コスト削減するため品質を落として新機能や高性能は追及しなかった
日本メーカーは価格を高く設定し高品質高性能にし、当初は値段が安い中国製バイクが売れて高価な日本メーカーのバイクは売れなかった
だが時間の経過とともに低品質の中国バイクは故障が頻発して悪評が広まり、故障が少なく高価格な日本製バイクがトータルで安いのが知られるようになった
ベトナムではバイクは配達や通勤や商売に使うので、バイクが故障すると1日の売り上げがなくなり修理代以上のお金を失います
ベトナムでは数メートルもある荷物をバイクで運んでいたりするが、そうした無理な仕事にも耐えられる頑丈さや信頼性も日本車は持っていた
オワコン化するか生き残って発展するかは結局のところ品質向上を続けられるかで、安かろう悪かろうに走ったら本当に消滅します