タッチパネル見ながら運転できるのはゲーマーだけでしょう
手で物理的に操作するほうが遥かに正確で速い

タッチパネルで車の運転はできない
世界で初めてタッチパネルを採用したスマホを発売したのはアップルのiPhoneで、以来あらゆる商品にタッチパネルを装着するようになりました
タッチパネルにはボタンなどを少なくし見た目を良くする他、狭いスペースに無限の「操作ボタン」を押し込むことができる利点があります
その反対を行っているのは日本製家電製品のリモコンで、多くの商品は今も「ひとつのボタンにひとつの機能」を割り当てています
このメリットを最も強く感じるのが高級カメラでいわゆる一眼レフ(ミラーレスに変わったが)には昔のロボットアニメの操縦席のように無数のボタンがついています
高級カメラが趣味の人は分かると思いますが、目でファインダーやモニターを見ながら調整するので、指の感触でボタンやダイヤルを操作しています
もし高級カメラの多くの機能をタッチパネル化したら、一度撮影を中止してからピントや露出やズーム調整しなくてはならず何倍も時間がかかるでしょう(そういうカメラも出たが当然売れなかった)
人間が機械を正しく早く操作するにはタッチパネルではだめで、ダイヤルを回したりボタンを押したりレバーを操作する方が「正確で速い」のです
合理的だという理由で車やオートバイのブレーキ操作をタッチパネルにしたら、世界中で事故が続出するのはやってみなくても想像ができます
ところが自動車メーカーは2000年代以降このような”改良”を施していて、悪名高いプ〇〇スミサイルも操作しにくさが誘発していると言われました
前にその車の記事を書いたことがありますが、一般的な車と違いエンジンキーではなくボタンを押してエンジンの始動や停止をし、暴走してもエンジン停止しにくくなっている
高齢者は特に「キーを回す」ことがエンジンの始動・停止だと身体にしみ込んでいるので、とっさの時はまずエンジンキーを回そうとします
ボタンや棒は誤作動が少ない
またあの車には「物理シフトレバー」が存在せず、ゲーム機のコントローラーのように「倒しても戻って来る」ので触ってもレバーを見ても今何速に入っているのか分かりません
普通の車はオートマでもDとか1や2やRと書かれた位置で止まり、触ったりレバーを視認するとどの位置に入っているか「物理的に確認」ができました
プリウスもパネルにシフト位置が表示されているのだが、これが非常に見づらいので「前進だと思ったらバックだった(逆もあり)」を誘発します
日本製高級カメラももちろんモニターで情報が表示がされていてタッチ操作も可能ですが、「レバー位置やボタン、ダイヤル」で物理的にも確認できるように設計してあります
レバーやボタンを操作したり確認するのは箸を使ったり自転車をこぐような身に付いた動作ですが、「パネルを見て確認し操作する」のは一回ごとに考えなくてはならないので間違いを誘発しやすいです
10年前からこういう苦情はあったと思いますが最近になって自動車メーカーはタッチパネルへの依存を減らし物理操作に回帰しています
最近の研究で運転しながらタッチパネルを操作すると居眠り運転と同程度注意力が低下し、おまけに操作そのものに数倍時間がかかる
体感としても「レバーを倒す」のような物理操作と比較してタッチパネルは不正確な上に時間がかかり、運転そのものの注意を削いでしまう
有名な交通事故ももし別な車だったら発生しなかったのではないかと思うのは、自分だけではないでしょう