こういうのも海外流出でやがてなくなります

中古ゲームが消滅する
ファミコンなどの中古ゲームを外国人観光客が購入し海外流出しているので遠からず日本国内の中古ゲームは消滅する、という記事を書いたのは2015年の事でした
記事『レトロゲームブーム 互換機続々登場 ファミコンソフトは高嶺の花に』

外国人の購入によってそれまでタダ同然だったカセットも高額取引されるようになり、それでも観光客が購入して日本国内の在庫は徐々に減少していきました
ただこの時期は古いゲームカセットに新たな価値が付いた結果、家にあったカセットを買取店に持ち込む人も増えてそれなりに流通量は存在していました
2020年の新型コロナ流行で外国人観光客は入国できなくなり、この問題は一旦解消されたが22年になって日本政府は入国制限を事実上撤廃し訪日外国人3000万人を目指しています
23年3月の訪日外国人は181万人で1月2月3月と増え続けているので、この調子だと年間2500万人を超えるかも知れません
今までの訪日外国人数の最大は2019年の3188万人なので、23年後半は最大時のペースが復活すると予想されます
2019年までと比べて最近特に欧米社会で日本アニメがメジャーな放送コンテンツになっていて、当たり前のように日本と同時放送・配信されツイッターや掲示板で感想などを話し合っています
欧米の書店ではかなりの店が日本のマンガコミックが最大売上ジャンルになっていて、日本製ゲームもメジャーなコンテンツと認識されています
23年4月に世界公開された映画のスーパーマリオは他の米国製映画を圧倒してアニメ史上最大のヒット作になる勢いだとされています
欧米でもレトロゲームを求める人が増えているが彼らの国ではほとんど流通しておらず、第一「中古ゲーム店」が存在していません
ネット上で古いスーパーマリオなどを買おうとすると、おそらく目玉が飛び出るような金額を支払う事になる
外国人が買ったゲームはこの世から消滅します
一方SNSでは「日本のゲーム店で大量にレトロゲームを買った。これでたったの〇〇ドルだ!」と自慢する投稿が定期的にされています
結局は中古なので持ち帰れるだけのゲーム機の総額は10万円を下回り、それを欧米のネットで転売したら軽く数倍になるでしょう
外国人がどんどん日本の中古ゲーム店で買ったので店は値上げしたがそれでも購入は止まらず、多くのゲーム店で在庫切れになっている
2年前はどの中古店でも棚一杯にゲーム機やカセットが並べられていたが、現在ではどの店も棚に空きが目立ち毎日どんどんなくなっています
短期的に店は値上げした商品が売れて儲かるが、長期的には商品が仕入れられないので業界の崩壊が確定しています
中古ゲーム店はまず最初に客がアマゾンや店舗で新品ゲームを買い、数か月後か10年後にそれを中古店に売りに来ます
中古になったゲームは日本人に買い取られるが、それも暫くして買い取られまた中古ゲームとして店に並ぶことで中古店が成立します
ところが中古ゲーム店で外国人に買われたゲームは2度と日本に戻ってくることが無く、外国にはゲーム買取店がないので外国の店で流通することもありません
イーベイなどのネット取引で出品される可能性はあるが、それなりに面倒なので大半は購入者が持ったままなくなり遺族はゴミとして処分します
こんなのが日本政府が推し進めているインバウンドの実態で、安倍政権下の7年間を検証しても外国人観光客がGDPを増やしたような事実はありませんでした