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中国空母に実用性はあるか? ミサイル進化で空母は陳腐化

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沖縄近海で離着艦を繰り返す空母山東

画像引用:https://funeco.jp/news/news-20338/ 中国空母「山東」、宮古島沖230~430kmの海域で約120回の発着艦 海自さわぎり・さざなみが警戒監視 _ フネコ – Funeco

山東から実戦状態の離艦はできない

台湾の蔡英文総統が4月5日に訪米しマッカーシー下院議長と会談、バイデン大統領との会談はしなかったが両国は結束を確認し中国は強く反発しました

蔡総統の訪米に合わせて中国海空軍は台湾島を包囲するように周囲で大規模な軍事演習を実施した

中国海軍の空母山東は4月5日に台湾の南東、沖縄県波照間島の南約300キロの太平洋上で活動しているのを海上自衛隊が確認した

海上自衛隊はずっと山東を監視していて4月7日から16日までに艦載機が330回離着艦し、4月25日までに620回を観測した

19日間で620回なので一日にならすと32回、”離着艦”で往復なので実際には一日16回離陸、ずっと同じくらいのペースだったようです

横須賀を母港とする米空母ロナルドレーガンは平常時の艦載機が66機なので全機が”一往復”離着艦すると一度に132回の離着艦をします

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いずも型はF35Bを8機から10機搭載可能なので10機とすると一日に20回の離発着が可能なので、山東の一日32回は驚くほどでもない

しかも海上自衛隊によると離発着の1/3はヘリコプターなので戦闘機の離発着は一日20回、10機の戦闘機が離陸して帰還したという事です

海上自衛隊は山東から離発着する艦載機の写真を多数公開していたが、自分が注目したのは翼の下になにかぶら下げているかでした

距離が遠くて分かり難いですが山東の艦載機は遼寧の時と同じで翼下や胴体下に何も懸架していない状態で離陸していた

実戦の時は多くのミサイルで重量が増すので燃料タンクも懸架しなくてはならないが、今まで遼寧も山東も実戦を想定した離陸訓練をしていません

山東は追加で電磁カタパルトを搭載計画しているが、今の時点では遼寧と同じスキージャンプ台によりエンジンの推進力のみで離陸している

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中国は空母福健を何に使うのか

スキージャンプ空母で今まで実戦に参加した事があるのはフォークランド紛争などのイギリス空母だけで、艦載機は垂直離着陸機ハリアーでした

ソ連・ロシア・中国空母の艦載機は基本的にSU27を改良した陸上機と同じ物であり、燃料やミサイルなどの重量物を搭載しての離陸はできません

ロシア空母アドミラル・クズネツォフは2016年11月にシリア空爆を実施したが、10機以上が離着陸に失敗して墜落したといわれている

ロシアはウクライナに侵攻して大苦戦しているのに唯一の空母は一度も出撃せず、黒海に姿を現した事も無い

大して役に立たないのに資源を浪費し金食い虫で、もし撃沈されたら心理的ダメージは計り知れないので実戦には投入しないと考えられる

山東や遼寧のような中国のスキージャンプ空母もロシア空母と運用性能は同じなので、実戦状態の艦載機を離陸させることができません

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できるのは燃料ほぼ空でミサイルも搭載せず周囲を周回してまた着艦するくらいで、無理に参戦するとアドミラル・クズネツォフと同じく艦載機が墜落します

中国3隻目の空母福健はすでに完成していて電磁カタパルトを搭載し、23年中に試験航海を実施してカタパルトなどの実用性を確認する

米海軍の退役大佐であるカール・シュスター氏は福建について、24年夏には作戦行動可能な状態になるだろうと予想している

福健が実用性を獲得するとしてもその使い道は大いに疑問で、今時空母艦載機の行動距離には必ず相手戦闘機と対艦ミサイル、対空ミサイルの作戦範囲になっている

米海軍は「敵勢力の陸地から1000キロ以内に空母が接近するのは非現実的」と分析していて、これだと中国空母は上海から海に出れない

仮に福健が台湾や沖縄を攻撃すると台湾や沖縄からも福健を攻撃可能なので、ロシア空母のように出撃機会は極めて少ないでしょう

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