とある琵琶湖のキャンプ場

キャンプ場は全国で4000か所以上ある
2020年に新型コロナが大流行すると密集する行動の自粛が求められ多くのイベントが中止、密集しないアウトドアが流行しました
登山やバイク、自転車、キャンプにハイキングに釣りなど多くのアウトドア人口が拡大し、新規参入した業者も多くブームに沸きました
そうした一過性のブームも新型コロナ終息につれて下火になったが、質的に変化しながらアウトドア市場は拡大しているという
アウトドア・スポーツ用品チェーン店のヒマラヤでは、トレッキングシューズの売り上げはコロナ前の1.5倍、アウトドアを強化したワークマンやおしゃれなアウトドア用品のスノーピークも好調が続いています
スノーピークはコロナ前と比較して年間売り上げが3倍、しかも利益率が7%から12%とアップし海外でもブランドとして認知されれつつあります
中国や韓国やアジア諸国では日本製アウトドア用品は上級ブランドで人気があり、欧米製は質は良いもののアジアの使用条件と違ったりしてとっつき難いようです
2022年12月に中国はゼロコロナを解除し日本でも”自粛”や”要請”の多くが解除されると人々はディズニーランドや野球場などコロナ前の娯楽に戻っていきました
23年GWの統計はまだ出ていないものの各地の有名キャンプ場は去年と同じように混雑し、アウトドア用品も売れていたようです
21年から22年のブーム時でもそうだったが雨後の筍のようにキャンプ場が新規オープンした結果、有名じゃないキャンプ場は閑古鳥が鳴いている場合も多かった
日本の『公式な』キャンプ場の多くは公営で2割以上が赤字経営だといわれ、赤字でも観光客が来ることで村にお金を落としていくので公費で補填しています
『キャンプ場』の数が何カ所か正確な統計はなくオートキャンプ場協会加入は1373カ所、オートキャンプでは無いキャンプ場は4000か所以上あるが協会や業界団体がなく登録義務がないので国も把握していません
地図に載っていてHPがあるような『公式なキャンプ場』だけで2000カ所もあるので、そのうち2割が赤字だとしてもしょうがない気がします
「しょうがなくアウトドア層」は離脱
コロナでイベントが自粛になりしょうがなくアウトドアをしていた人は元の生活に戻りましたが、コロナが終わってもアウトドアに残る人や新たに始める人もいてゆっくりと市場は拡大しています
コロナ下ではキャンプがブームになったが、キャンプ場を利用するとしてもアウトドアの中では準備が大変で実際にも難易度が高いです
車がない人は公共交通機関を利用するがキャンプ用品一式は20キロ以上になり、自炊する技術が必要だし真夏以外は夜間が予想外に冷え込みます(真夏の昼間は耐えがたいほど暑い)
登山もブームですがこれも体力や技術が必要で特に高齢者には難易度が高く、ハイキングは良いが少し物足りない
そこで最近人気なのがトレッキングで低山や山の中腹くらいの道が整備された場所を歩いて自然に親しみ、休憩ではちょっとした調理をしたりします
アウトドア人口が増えた結果アウトドア公害も問題になっていて、4年ぶりに開催された岡山県の花見会場では毎日1トンのごみが捨てられたという(会場にはゴミ捨て場やゴミ箱を設置しなかった)
滋賀県琵琶湖のまわりには63カ所の公園がありバーデキュー可能な公園は26カ所、キャンプ可能な施設も複数存在し自粛解除で多くの人が訪れた
22年には1か月の利用者がおよそ83万人とコロナ前の3倍以上に増えたが、そうなるとゴミ問題やマナー違反や渋滞も起きました
滋賀県では駐車場を有料にしたり予約制で利用料を徴収したりそれらを値上げしたりし、売り上げで管理者を雇ったり施設を改良しています
全国でこういう問題が起きていて少数のキャンプ愛好家が密かに楽しんでいる間は良かったが、多くの人が押し寄せるようになると問題が起きて対策を講じる必要が出ています