ここだけを見るとそれなりだが規模はかなり縮小されていた

軍事パレードに現役戦車や戦闘機はなし
23年5月9日のロシア対独戦勝記念日は中止の噂もあったが予定通りに行われ注目のプーチン大統領も赤の広場に出て演説をした
規模は縮小され軍事パレードの兵器は事前の説明なし、非友好的な外国メディアに対して取材制限、パレードそのものも例年より縮小されました
2022年は全体で28の都市でパレードが行われたが少なくとも21の都市が中止を表明、2023年は数都市だけでパレードが実施されたとみられます
去年5月の時点では捕虜になったロシア兵などの報告では、ウクライナに派兵された兵士の9割以上が地方出身者でモスクワや大都市出身の兵士は温存されていました
その後ロシア軍は大苦戦して本国の大都市出身のロシア兵を前線に送ったので、パレードで模範演技をするような兵士を揃えられなかった可能性がある
パレードに参加した戦車は第2時大戦のT-34が1台のみで戦闘機やヘリコプターの飛行は無し、よほどやりくりが苦しいのを露呈させた
プーチン大統領の演説はロシアを被害者のように言いNATOや西側諸国とウクライナを侵略者のように非難するといういつものパターンだった
軍事パレードにはベラルーシやカザフスタン、アルメニア、キルギス、トルクメニスタン、ウズベキスタン、タジキスタンの旧ソ連諸国の首脳も列席した
ロシアの民間軍事会社ワグネルを率いるプリゴジンの言動は二転三転していて、まず5月5日にロシア軍が弾薬を提供しないとして5月10日に撤退すると宣言した
次にプリゴジンは5月7日に「ロシア軍と政府が弾薬などの供給を約束した」として撤回せずにバフムートを攻略すると発言した
5月8日にプリゴジンはバフムートのワグネル兵はロシア軍から、より多くの弾薬を受け取り始めている、「まだ直接確認したわけではない」と発言した
5月9日にプリゴジンはワグネルの部隊が政府から約束された弾薬をまだ受け取っていないと述べたが「戦勝記念日を台無しにしたくない」とそれ以上語らなかった
戦勝記念日に合わせてミサイル攻撃
その後の事だと思うが5月9日にプリゴジンは、ロシア軍がウクライナ東部バフムート近郊の拠点から逃亡したと非難した
「きょう国防省の1部隊がわれわれの隣から逃げ前線に穴を開けた」と述べ、ロシア軍が弾薬を供給しないのならばワグネルはバフムートから撤退すると再び警告した
プリゴジンの発言は二転三転しているが弾薬などを補給してバフムートに留まりたいらしく、提供を渋っているロシア軍とは険悪になっている
ワグネルがとどまっているバフムートでは5月6日、ウクライナ軍はロシア側が焼夷弾(白リン弾)を使用したと非難している
焼夷弾は1945年に国連軍(アメリカ軍)が東京大空襲などに使用し数十万人がなくなったが、米軍は現在もシリアなどで繰り返し使用しているといわれている
5月7日から8日未明にかけてロシアからウクライナ各地に約30機のドローンと16発のミサイル、戦闘機などによる61回の空爆があった
攻撃によってドニプロペトロウシクの化学工場が大爆発を起こしたが、この工場はウクライナ軍の為に兵器や弾薬を生産していた可能性があり、反抗作戦に影響があるという指摘もある
戦勝記念日当日の5月9日にはキエフに15発の巡航ミサイルが飛来したがウクライナ軍の防空システムに全て撃ち落とされた
今までロシアから飛来した各種ミサイルは8割前後迎撃していたが今回は10割だったので、ウクライナの防空能力は向上していると見られる
5月6日には最高速度マッハ10のロシアの極超音速ミサイルキンジャルを米国が提供したパトリオットで初めて撃墜した