中国がここまで発展した元手は全額を外国企業が出しました

外国からの投資によって楽して経済復活できる
最近アメリカ企業やアメリカの経済人を中心に日本を再評価する動きが目立っていて、皮肉にも安倍首相がなくなった頃から明らかに勢いが増してきました
21・2年からアップルやグーグルやマイクロソフトが日本に投資していたが、熊本にTSMC半導体工場建設が始まり多くの輸出企業が製造拠点を国内に移した
安売り王のアイリスオーヤマが国内生産への転換を決めたのは1ドル110円くらいの時だったそうで、家庭用エアコン世界一のダイキンも国内生産を増やしている
外国企業などがどれだけ日本に投資しているかを示す対日直接投資残高は約45兆円だが世界(OECD)最下位、代わりに米国への投資額では世界1位でした
日本より米国に投資した方が企業は儲かり日本政府ですら大量の米国債を購入して米国に投資、日本国内には日本人ですら投資しませんでした
世界合計の成長率が3%台の時に日本の成長率は0から1%だったので、自国の政府すら自国に投資せずアメリカに投資していました
ニッセイ基礎研究所によると日本の対内直接投資残高のGDP比は全世界196位で北朝鮮やシリアやイラクより下で計測可能な国ではぶっちぎりで世界最下位です
なおアメリカの対内直接投資残高は約650兆円(5兆ドル)でGDPは23兆ドルなのでGDP比21%、日本は45兆円と570兆円(名目)なので7.9%でした
日本政府とメディアは貿易黒字だけ重視するが日本のような国では貿易黒字はもうあまり意味をなさず貿易で経済成長するのはありえません
日本の貿易収支は赤字の年もあるのでプラスマイナスゼロ、貿易以外の経常黒字は年15兆円から20兆円程度あります
だがこの20兆円はトヨタのアメリカ工場やホンダの中国工場が稼いだ金なので日本に戻って来ず、そっくり外国で再投資するお金です
経常黒字が何十兆円あっても日本には1円も戻らないので、いくら稼いでも円安が進行してます(もし企業が稼いだ金を円に換えていたら円高になっています)
ブラック企業保護のために外資規制する日本
貿易黒字は今ではゼロ、経常黒字の20兆円は外国で再投資されるので日本人に関係なし、その点日本への直接投資は「全額が日本国内で使われる」のです
日本企業が外国でいくら稼ごうと日本に戻って来ないが、外国企業が日本に投資した45兆円は日本国内の経済活動に永続的に使われます
スターバックスという珈琲店が日本中にありますが、日本で稼いだ金を日本に再投資して1800店舗に増えて毎日日本のGDPを増やしています
熊本に建設中のTSMC半導体工場は完成すると世界に半導体を輸出し日本人を雇用し、日本のGDPを毎日増やし続けます
外国企業の活動が増えれば増えるほど日本のGDPが増えるわけですが、これで成功を収めたのが70年代からの中国で、元手ゼロでお金と技術全てを外国企業に出させて自分は旨味だけを得て拡大し続けました
ロシアも1991年のソ連崩壊以降外資による投資で拡大したが、2014年に「第一次ウクライナ侵攻」をやらかして墓穴を掘り衰退しています
アメリカを始め欧米の多くの国が経常赤字で大半が貿易赤字ですが、それらの国は外国からの投資によって経済成長し皆良い暮らしをしています
欧州の旅行番組を見ると日本より1人当たりGDPが低く産業もないような国が日本人より良い暮らしをしているが、あれも外国からの投資効果です
自分は働かなくても外国が勝手に投資してお金を使っていくので、労働条件はどんどん良くなって実質的な生活水準が向上します
その逆は日本ですが、例えば日本のブラック企業がある業界を外国資本に解放したら、業界自体が瞬時にしてクリーンなホワイト業界になります
外国でブラックな事をしていると従業員が集まらないし生産性は低いし、政府から目をつけられて追い出されるのが落ちです
外国からの投資が増えれば増えるほど日本は発展するというのが、日本経済が簡単に復活するシナリオです
だが日本政府はブラック企業を「困っている中小企業の皆さん」と言い換えて救済し外資から保護したので、日本はブラック企業が多い
「困っている中小企業の皆さん」はイケアやスタバに倒されても良いです