
フリーの年収200万円の壁
WEBメディアのユニークキャリアアンケートで「フリーランスの働き方」調査を実施した所、2人に1人が挫折したと回答しました
実感としてこれでも多すぎるので「フリーランスの9割が最終的に挫折した」のほうが現実に近いのではないかと思います
フリーランスと似た言葉に自営業(個人事業主)があり、事業者として開業届けを出しているフリーランスも多い
フリーランスは自分の組織を作らず1人で働いたり会社の下請けをする事が多く、自営業は最終的に自分の会社を設立するような目的がある
実際の個人事業主の多くはフリーランスと何ら変わらないのだが、自営業が事業形態を差すのに対しフリーランスは「働き方」を意味しています
個人事業主は税務上の区分であるのに対しフリーランスがマスコミ用語のような存在で、法的な意味は特にないと言われています
フリーランスには明確な区分や調査がないので個人事業主や非正規雇用で代用すると、平均年収は200万円未満で所得は100万円未満が最も多い
所得とは売上から経費を引いた後で残るお金で、個人事業主だと自宅家賃の半分や車やバイクの7割程度、ネット費用や様座な買い物を経費にする事が可能です
人によると思いますが所得で100万円であってもサラリーマンのような「年収」に直すと200万円以上の人はかなり居ると思います
つまり非正規雇用も個人事業主も最も多い収入は200万円未満で、正社員でない人には200万円の壁のようなものが存在しています
年収の壁ができる理由は世の中のほとんどの”美味しい仕事”は大中小企業が独占し、残りを零細企業が取ってその残りかすを個人事業主やフリーランスがしているからです
2021年東京五輪では中抜きが話題になったが、いくつもの業者が中抜きし最終的に仕事をする人や企業には1割しか渡りませんでした
フリーや自営の厳しい現実
もし個人やフリーランスが高収入を得られるような仕事があると、大中小零細企業が参入し仕事を奪うので、200万円の壁が出来上がります
ユーチューバーは最初ばかにされていたがヒカキンのような年収数億円の人が出現すると、今まで見下していた大手芸能プロの芸能人が大量に参入し、個人で活動するユーチューバーの収入が激減したと言われています
せどりで高収入のような報道がされますが、本当に利益が出るなら大手業者が参入するので個人でせどりをする人は常に仕事を奪われ続けます
2010年頃はネットでニュースやブログをやる人は少なかったが、それが「儲かる」と分かるや大手出版社や新聞社やあらゆる企業が参入したので個人が今からやっても成功するのは難しいでしょう
ヤフオクとかメルカリとかも結局中古品を扱う業者が参入するので、個人が入り込むすき間はどんどん小さくなり利益は縮小します
企業から仕事を受ける下請け的なフリーランスの場合、力が非常に弱いので無理な値引きや無料で働くのを強要されるケースが多い
例えば最初の1回は「お試しで無料が当たり前だろ」と言われ3か月くらい無償で働かされ、お試し期間が終わると切られて別のフリーランスにタダ働きさせる話がザラにあるようです
日本で企業に勤めていて役職を持っている人は、肩書がないフリーランスのプログラマーやデザイナーを「ピザ屋のバイト」くらいに思っていて、騙したりただ働きさせて罪悪感すら感じていないと言います
支払いを後払いにして払わなかったり値引を要求したり、因縁をつけて「今回は無料」といったり逆に謝罪や「違約金」を要求する事もある
フリーランスの5割が成功しているとしたら驚きですが、そうではなくフリーランスを辞めてバイトや非正規になっても同じなので続けているのでしょう
なお個人事業主の場合は最初の1年で4割廃業し10年後に続けているのは1割、会社を起業した場合10年後の存続率は数パーセントとなっています