バフムート市街ではウクライナ軍が数キロ押し戻した

ウクライナが各地にミサイルなどで攻撃
ウクライナ東部ではウクライナ軍の攻勢と見られる行動や、それに反撃するロシア軍やワグネルの行動が活発になっています
5月12日にから13日にかけてウクライナ軍のロケット砲ハイマースでは届かない距離にあるルガンスク州で複数回の爆発があった
ルガンスク市にあるロシア軍司令本部や工業地域で相次いで爆発地域があり、ウクライナ国産巡航ミサイルかイギリスから提供されたばかりのストームシャドーのどちらかと見られる
5月15日にはウクライナ西部のフメリニツキーの軍需工場で戦術核のような大規模な爆発があり、工場にあった大量の爆発物に誘爆したもようです
それより前の5月6日にはロシアが撃墜不可能と豪語する極超音速ミサイルをキエフのパトリオットに発射したが、パトリオットミサイルで迎撃された
5月13日にはウクライナに接するロシアのブリャンスク州で戦闘機2機とヘリ2機(または3機)が同時に墜落し、ウクライナによる迎撃と報じられている
ロンドンを訪問したゼレンスキー大統領にイギリスは巡航ミサイルストームシャドーに続いて長距離ドローンをウクライナに提供する方針を示した
英スナク首相は航続距離200キロ以上の自爆式ドローン数百機をウクライナに提供すると表明し、2人は抱き合って喜んでいました
ロシア国防省は5月14日、ウクライナ東部でロシア軍指揮官2人が死亡し、1人は第4自動車化狙撃旅団長の大佐で、戦場で指揮をとっていたと発表した
ウクライナ軍は東部のバフムートやマリンカで攻勢に出ているがロシア側は全て撃退したと発表し、ウクライナはロシア側部隊の一部は撤退したと発表している
ウクライナのマリャル国防次官は5月14日、バフムート周辺で「陣地10カ所以上を奪取した」とSNSで発表した
ウクライナ軍は5月に入ってからバフムート周辺やドネツク州で数キロづつジリジリ前進していて、かつてワグネルが攻め込んだ土地も奪還している
東部は陽動でウクライナ軍は南部に攻める?
米紙ワシントン・ポストは民間軍事会社ワグネルのプリゴジンがウクライナ政府に対し、ロシアの侵攻部隊の位置情報提供を提案したと報じた
プリゴジンは23年1月に、ウクライナ軍がバフムトから撤退することを条件に情報当局にロシア軍の位置情報提供を提案した
ウクライナ側は拒否したと書かれていて、この後ワグネルはバフムート目指して攻勢をかけてきて一時はバフムートカ川を渡って市街地の多くを占領したが、その後劣勢になりつつある
プリゴジンは5月9日、バフムトから部隊を撤退させれば祖国に対する反逆と見なすと戦闘命令で示唆されたと明らかにした
プリゴジンはメッセージアプリへの投稿で5月13日の戦闘機とヘリ4機の同時墜落について「ウクライナとロシアのどちらの対空ミサイルが近いか」とロシア軍による撃墜の可能性を示唆した
ロシア軍が占領している南東部メリトポリでは、11日朝に大規模な爆発があり、原因は不明だがウクライナ軍は同日14回の空爆を実施した
最近数日間だけでモスクワのクレムリンドローン爆発やロシア上空の戦闘機墜落、バフムート周辺への空爆や南東部へのミサイルあるいはドローン攻撃を行っている
ロシア軍は東部やロシア国境や南東部の防衛を強化せざるを得なくなり、もしウクライナがこの後クリミア半島やヘルソン市周辺を攻撃したらロシアは対処できないかもしれません
ウクライナは長距離ミサイルや国産ドローンなど飛び道具を手に入れたが、結局戦車や歩兵によって地上戦で勝たないと「領土」は奪還できません
反攻の票的なサボリージャやヘルソン州の南部かドネツク州の東部どちらかと見られ、最近ウクライナが東部への攻撃を仕掛けているのは南部への攻撃のための準備かも知れません