バフムートでウクライナ軍が前進した地域、100mの争い

パトリオットは使用可能
23年5月16日のロシアによるキエフへのミサイル攻撃でパトリオットの機材2つが損傷したもののオフライン(機能停止)にならなかったと。米当局者がCNN等に明かした
16日未明の攻撃は極超音速ミサイル「キンジャル」や巡航ミサイル「カリブル」、弾道ミサイル「イスカンデル」イラン製ドローン「シャヘド」の同時攻撃でパトリオットへの飽和攻撃を行った
飽和攻撃は性質の異なるミサイルを同時に多数使用して対応できなくしたり、システムをダウンさせ防空システムを突破する攻撃方法です
米軍はどの構成機材がどのように損傷を受けたのかは明かせないと言い、機材をウクライナから引き上げて修理する必要はないと判断している
5月18日にもロシアは大規模なミサイル攻撃を実施しキエフや中部ビンニツァ州、南部オデーサ州に30発の巡航ミサイルが飛来したが29発を迎撃したと発表した
ウクライナ軍は攻撃型ドローン(無人機)の2機と偵察用ドローンの2機も撃墜し、キエフとオデーサでは火災が発生した
英スナク首相とオランダのルッテ首相は5月16日、アイスランドで会談しウクライナへ戦闘機を支援する「国際的な連合」構築で合意しました
英首相官邸によるとパイロットの訓練からF16戦闘機の調達まで幅広く支援し、英仏は既にウクライナ人パイロットの訓練が可能だと表明している
だがドイツのピストリウス国防相は17日、「ウクライナへの戦闘機支援には協力できないしウクライナパイロットの訓練もしない」と拒否を表明した
アメリカも戦闘機提供には否定的で、もし米国がF16の整備や部品提供を拒否した場合イギリスが提供してもすぐ故障するかもしれない
フランスはF16を運用していないがウクライナ人パイロットの訓練をすると言っているので、代わりの戦闘機を提供する可能性がある
オランダは213機のF16を購入し現在も87機を運用中、整備すれば使える機体や部品取りにできる機体も保有していると考えられます
子どもを連れ去って美談にするロシア
東部ドネツク州バフムートでは戦闘が続いていて5月17日にウクライナ軍報道官は「500m前進したが敵は空挺部隊などを動員して攻め続けている」と語った
ロシア側に弾薬不足の兆候は見られないとし、ロシアの砲撃が複数の地域で続いている事に国際社会が圧力を強める必要があると指摘した
ワグネルのプリゴジンは「敵は前進しておりロシア軍は敵に有利な位置に移動せざるをえなくなった」とウクライナが優勢であると発言した
ウクライナの反攻が予想されるサボリージャ州では5月6日までにロシアが避難指示を出し、親露派住民ら1000人以上がロア側に避難した
ヘルソン市からロシア軍が撤退した時も多くのロシア系住民や親露派住民がロシア側に避難していました
ロシア占領地からは今までに子供数万人を含む数十万人が強制的にロシア側に移動させられたと見られ、彼らがどうしているのかは分からない
ただ子供は親と引き離されて学校の寮に入れられるか、一部は里親に引き取られてロシア人として育てられている
マリウポリに住んでいたウクライナ人少年は物資の配給でスーパーに居たところロシア側に連れ去られ、強制収容所に収容されたあとロシア人の子供として育てられている
だがロシア政府はこれを「美談」に仕立て上げて孤児をロシアが引き取ったように装って国営テレビなどで放送したという
ICC国際刑事裁判所は23年3月、プーチン大統領と子供担当大臣がウクライナの子供をロシアに強制移送させたとして逮捕状を出している