自由ロシア軍のリーダー”シーザー”

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ロシア側に侵入し始めたウクライナ
かなり前からウクライナ軍がロシアに対し優位に立ったら、ウクライナによるロシア侵攻が現実になるのではないかと思っていました
ウクライナが西側の支援を受けてロシア軍に勝利してもロシアにとっては痛くも痒くもなく、ロシア国内にいる人はノーリスクノーダメージだからです
ウクライナ軍がロシア本土を攻撃しないとしたら殴り返さない相手とボクシングをするようなもので、ロシアが試合を辞める理由がありません
ウクライナ領内から短期間でロシア軍を完全に追放するにはウクライナ領内で勝つだけでは不十分で、ロシア領内に攻め込まなくてはなりません
アメリカやドイツは「ロシアが核を使いかねない」と反対しているが、ウクライナ人にとってはロシアが核を使おうが使わなかろうが毎日ウクライナ人が犠牲になるのは同じです
核を使うかどうかはアメリカや欧州諸国だけに関係がありウクライナには重要ではなく、従ってウクライナ軍はいずれロシア側に攻め込むと考えました
さすがに正面からウクライナ軍が大群でロシアに攻め込むのではなく、ロシア国内の反政府勢力や長年ロシア人に迫害されてきた少数民族やレジスタンスの反乱を支援するだろうとも考えました
ウクライナに接するロシア西部ベルゴロド州のグラドコフ知事は5月22日にテレグラムで、ウクライナの破壊工作グループがロシア領内に侵入しロシア軍及び治安部隊が応戦中だと報告した
ウクライナ軍に外国人義勇兵として参加する「自由ロシア軍」は22日朝、SNSでロシアベルゴロド州コジンカ地区を解放しグライボロン地区に入ったと書き込んだ
ウクライナ軍のロシア人義勇兵は23年3月にもロシアブリャンスク州に侵入し、ロシア側の治安部隊と衝突していた
自由ロシア軍はウクライナを拠点とするロシア人の民兵組織で2022年3月に結成し、プーチン政権打倒を掲げてロシア国内で活動している
自由ロシア軍は自発的にウクライナ側へ離反したロシア軍の中隊(500人以上)と捕虜になって参加した元ロシア兵などで構成されている
自由ロシア軍のリーダーはロシア国内で過激派に属し、破壊活動を行ったとしてロシア最高裁は自由ロシア軍団を「テロ組織」に指定した
自由ロシア軍は元ロシア軍兵士
「ロシア義勇軍団(RVC)」の方ははウクライナを拠点にプーチン政権打倒を掲げて活動するロシア人の義勇兵部隊でロシアの侵攻当初からウクライナ側で戦っていた
ロシア義勇軍団(RVC)はマリウポリのアゾフ連隊などで戦ってきたロシア義勇兵を集めて、2022年8月にウクライナ領土防衛隊の部隊として結成された
義勇軍団(RVC)はウクライナに居住していたロシア人で構成されるのに対し、自由ロシア軍はロシア兵やベラルーシ兵が捕虜になった後で参加した元ロシア兵中心なのが異なる
ロシア大統領府のペスコフ報道官は破壊工作を背後で操っているのはウクライナであり、バフムートの敗戦から注意をそらそうとする目的だと指摘した
ウクライナのユリク・サク国防相顧問は、「攻撃の背後にはテロリスト政権(プーチン政権)にうんざりしているロシア国民がいる」、「ロシアのパルチザン運動が拡大している」と発言したがウクライナが関わったかの質問には答えなかった
自由ロシア軍を率いるコードネーム「シーザー」は元ロシア軍のロシア人で、数百人のメンバーも皆同じようにロシア軍から離脱して今は祖国ロシアと戦っている
彼らの目的はウクライナを守る事ではなく祖国ロシアのプーチン政権を倒す事で、そのため最終的にモスクワのクレムリンまで進撃を目指している
今回のような越境攻撃を繰り返せばロシア国内ではプーチン政権への批判が高まり、政権は不安定になり自由ロシア軍などに賛同する勢力が増えるかも知れません
シーザーはウクライナの首都キエフに妻や子供と暮らしていて、部隊は近代的な装甲車両、照準器、最新の自動兵器を備えていると語っている
自由ロシア軍にとってウクライナは祖国ではないが、ウクライナ軍が西側から受け取った「最新装備」を備えているようです
アメリカはウクライナに提供した自国の兵器がロシア領内で使用されるのを許可していないが、車両そのものは「兵器」ではないという事も出来るかも知れない
数百人でモスクワに進撃できるとは思えないが、今後もロシア側の隙をついてゲリラ的にロシアに越境攻撃をし攪乱するのではないか
動画:ロシア領内で戦う自由ロシア軍