ソウル以外の魅力が乏しくリピーターが少ないのが悩み(釜山甘川文化村)

韓国の観光事情
韓国から日本への訪日旅行は23年1月から4月に200万人、訪日外国人の合計は約600万人だったので韓国からの入国者が3分の1を占めました
同じ期間の日本からの出国者数は220万人(行先は様々)なので日本から出国した人数と韓国から入国した人数がほぼ同じでした
韓国からの海外旅行者数が最多だったのは2018年の2,870万人で、訪日外国人数最多は2019年の3,188万人だったのでこれも何となく近いです
日本からの出国者が最多だったのは2019年の2008万人で、それと人口比でくらべて韓国の人は圧倒的に海外旅行が好きだと分かります
理由として良く言われるのは韓国の観光地がイマイチだという事で、観光資源がイマイチで施設やサービスもイマイチ、満足度もイマイチとされています
世界的な観光ブームの頃中国人観光客を日韓で奪い合っていたが、中国人の証言では韓国の旅行業界は物を売る事に熱心だという
バス移動の団体旅行だとまず添乗員が車内でずっと商品の説明や販売をし、休憩所は必ず売店がある場所で止まりそこで買い物をさせようとする
旅行会社などは売店からリベートを受け取っていて、添乗員や運転手がツアー客の売り上げの一部を受け取る場合もある
観光地についた後ももちろん売店やお金を使う場所に次々と案内され、そうした旅行に慣れている中国人ですら辟易するという
物を売るのが中心なのはソウルの明洞などでも同じで怪しいブランド品やファッション、小物類、食べ物など買い物や消費が中心の観光になります
最初の頃の中国人観光客は炊飯器を担いで帰ったりしていたが、中国国内で物欲が満たされると海外旅行で物を買わないようになりました
すると中国人観光客の関心は美しさとか体験とか食べ物、歴史的な価値や面白さに移っていき韓国の観光業界は苦戦するようになりました
韓国を再訪問するリピーターが少ない
旅行する一般的な韓国人は中国人観光客より物質的には満たされているので、旅行先で買い物したりしないし一日3食しか食べない
韓国にも美味しい料理はたくさんあると思うが家で食べても3食だし、旅行したからと言って2倍食べる事はないし同じパターンだと飽きてきます
韓国から日本に来る旅行者が良く言うのは「日本は包装紙がすばらしい」「紙に包んで持っているだけで満足感がある」裏を返すと韓国のお土産やお菓子は”見た目度外視”の事が多いです
加えて韓国は世界遺産などの自然な観光遺産が少なく、京都奈良のような古い街が各地に有る訳ではなく「ソウル、釜山、その他・・」と言われています
日本でも観光のために整備した街並みはイマイチですが、韓国のそれはもう一段イマイチで一度行ったら2度行きたい人は少ないでしょう
韓国法務部によると2023年1月から3月韓国に入国した外国人181万人の5人に1人に相当する36万1121人が日本人で2位以下を突き放していた
近くて安くて短時間で往復できる他に日本には韓流ファンが相当数いて、CSでは24時間どこかで必ず韓流ドラマを放送しているほどです
日本から韓国に行く旅行者は韓流ドラマの聖地に行ったり街の雰囲気を楽しむ人が多く、買い物も食事も(ダイエットで)それほどしない
コロナ前は韓流や美容やエステ、化粧品など目的をもつ旅行者が多かったが、いまは特定の目的をもたず航空券とホテルを個別に手配するリピーターが半数以上になっている
中国人旅行者も2019年には個人行動が増えていたので再開されても従来型の「団体客に商品を売りつける」やり方は敬遠されるでしょう
何より韓国観光業界を悩ませているのは韓国を再訪問するリピーター率が低い事で、常連客を増やすには満足度を高めるしかない