大阪でも今時1000円以下は激安といえる
引用:http://www.nippon.com/ja/wp-content/blogs.dir/2/files/g00232_ph01.jpg
日本にはドヤ街と呼ばれる簡易宿泊施設が集まる場所があるが、外国人観光客の注目を集めている。
通称「ドヤ」と呼ばれ労働者の安宿だったが、最近は高齢者が多く老人ホームのようになっていた。
生活保護を受けて、安宿に長期宿泊して余生を過ごす老人は多い。
一般の人はあまり宿泊した事がない『簡易宿泊所』とは一体どういうものなのでしょうか。
大阪市西成区「あいりん地区」にはホテル風の日払いアパートや、ホテルの看板を掲げたビルが立ち並ぶ一角がある。
大阪には普通のマンションでもこのくらいで借りれる部屋は存在しているが、マンションは管理費や電気、水道代、ガス代など家賃以外に数万円が必要なのに対し、日払いアパートや安ホテルは「ポッキリ」なので破格になります。
こうした安ホテルは風呂やガス台は共用なので個人負担は無い。
一泊だと電気代も込みでエアコンとテレビが最初からついているが、連泊だと電気料金別の場合もある。
部屋は3畳か2畳くらいで、布団かベッドを敷くと部屋のほとんどを占領してしまう。
目立つ建物はホテル風の鉄筋コンクリートだが、小さな木造家屋も多い。
料金が破格で個室があり、衛生状態や安全性も問題ないというので、最近は外国人向けのサイトで紹介されて、観光客が多く利用している。

間取りは2畳、エアコン、テレビ、扇風機、冷蔵庫完備
設備が良いところは料金も高くなる。
引用:http://livedoor.blogimg.jp/FX6000201-yasuitabi/imgs/e/3/e3e071bd.jpg
こうした簡易宿泊所は「ドヤ」と呼ばれ、戦後の復興期に労働者の宿泊施設として日本中に作られました。
その後高度成長期を経て低成長時代、平成不況と労働者の需要が減っていき、ドヤ街も縮小していきました。
不況で正規のマンションなどを出ざるを得なくなった人や、住居費を節約したい人、生活保護者でそれなりに賑わっていた。
日本人に代わって海外旅行者が増加し、アジア各国にはゲストハウスと呼ばれるザコ寝するような安宿があるのに、日本では少なかった。
カプセルホテルやネットカフェは都会に多いが、外国人の要望を満たしては居なかった。
そこで外国人が目をつけたのが「ドヤ」で、小さな個室があり衛生的だというので利用者には好評です。
利用者が増えれば川崎のような木造宿泊所でも、多数の宿泊者で賑わう。
鉄筋コンクリのホテルでは、防火設備もあるが、木造施設は火災に弱い。
また火災にあった宿泊所でも、宿泊者の身分証明書などは確認していない。
住居ではなく一応はホテルなので、宿泊者は名前を書くだけで良く、住所不定で保証人も審査も不要です。
こうした事から指名手配された人が、長年隠れていた例もあった。
川崎の簡易宿舎は1部屋3畳くらいで、1泊2千円で高齢の生活保護受給者が多く宿泊していた。
関東では1泊2千円が標準的で大阪より高いが、恐らく1ヶ月だと割引され5万円以下でしょう。
2015年に火災があった川崎の簡易宿舎では、居住地として生活保護を受給している人が合計73人も居ました。
簡易宿泊所やドヤが、身寄りの無い高齢者の引き受け先になっている現実がある。
こうした宿泊所は問題だが、これが無かったら全国で数万人がホームレスになっていたと想像できる。