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1000円カット床屋 開業・FCは儲かるのか?

大手チェーンの増加で理容師の引き抜きやサービス競争が厳しくなっている
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画像引用:https://i0.wp.com/wadaiiroiro.com/wp-content/uploads/2018/08/1-10-e1534253716280.jpg?fit=450%2C299&ssl=1
今やどこの街にもある1000円あるいは格安床屋ですが、規制緩和から20年が経過しました。

最大手のQBハウスは19年2月に1000円だった料金を1200円に値上げしたが、客足は好調とされている。

ブームから定着、そして過渡期に入っているようです。

出来ては消える格安床屋

20年数年前から全国的に増え、すっかり当たり前になった1000円床屋、腕前はピンキリだが料金は同じ。

新しい店が出来たり消えたり、消えてはまた出来たりと忙しい。

床屋は髪を切る仕事なので元手が掛からないイメージだが、運営費がかなり必要になります。


開業資金は一人店舗でも300万円ほどは必要だし、毎月の運転資金が思ったよりずっと多い。

閉店する格安床屋はおそらく、運転資金が足りなくなり資金ショートしたと思われます。

月600人から700人の来客がある店の場合はどうなるかを見てみようと思います。

月600人の楽客なら一日20人、週一回休むと一日24人になります。

1人でやってるならまあまあの繁盛ぶりで、売上は1000円X600なので月60万円です。

家賃数万円、光熱費数万円、広告費数万円、融資返済数万円というところで、20万円以上はかかります。

もし一人でやっているなら40万円近い収入ですが、人を雇うと自分の収入は20万円以下になるでしょう。

人を雇うには人通りが多い場所で安定した客数が必要だし、良い場所は家賃が高く、個人で入るのが難しい。

個人営業の千円カットだとやはり、最初は自分一人だけが従業員という事になります。

千円カットは15分以内で終わるので、毎日20人来客があれば一人でも充分やっていける訳です。

良い場所には全国チェーンの店が必ず存在するので、毎月安定して集客するのは難しくなっている。

カット専門店は予想外にコストが掛かるので、集客が減ってしまうと、あっという間に資金ショートして閉店になる。

全国的に競争厳しい

値段が安いから集客できたのは、全国に行き渡るまでの話で、格安商売も行き渡ってしまうと「当たり前」になる。

100均ショップとか色々な格安商売がありますが、数年経つとみんな「当たり前」になって驚かなくなる。

そして安いことが当たり前になると、より以上のサービスとか品質を求め始めます。

1000円床屋もそんな時期に当たっていて、低価格で高品質なチェーン店に客が集まっています。

という訳で大手チェーン店のフランチャイズに加盟して開業する人も多い。

FC開業では加盟金、保証料、設備費など、さまざまな費用で500万円から1千万以上用意する必要がある。

開業してからも毎月のロイヤリティを支払うほか、備品は全て本部から定価で購入になる。

その代わり個人経営では入れないようなビルに入居できたり、良い場所を確保できる可能性もあります。

個人営業ならイスと鏡だけで開業できるとしても、FCは設備が豪華で見た目も綺麗です。

従業員も自分ひとりではなく、必要人数を雇用する事になり、個人資金としては大きな勝負になります。

来客数も一日50人とか70人は必要で、月商150万円以上無いと従業員の人件費が厳しい。

20年前の創成期なら安いだけで客は集まったが、大手チェーン同士の競争も厳しくなっている。

格安カットの弱点は競争になった時に差別化が難しい事が上げられます。

料金が同じレベルなのでサービスや設備を充実すのは難しく、値下げすれば過当競争で共倒れになってしまうでしょう。

多くの格安ビジネスと同じく、格安床屋も大手チェーン中心になり変革期を迎えている。

チェーン店で従業員として働いている人は、月給25万から30万円で、社員ならボーナスも出るので悪くないそうです。

日本では理容師も美容師も国家資格のうえ技術も必要なので、大手チェーン同士の従業員確保も競争が厳しくなっている。

QBハウスが値上げした理由は理容師確保のため報酬を上げる必要があり、他店から引き抜いたり引き抜き防止が理由だったとも言われている。

個人店舗を廃業して大手チェーンに就職する人も多く、今後もコンビニ業界のようにチェーン店主導で発展するでしょう。

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