マンションは1枚2円台の報酬で投函されている
引用:http://livedoor.blogimg.jp/coolong/imgs/d/e/de1c2cba.jpg
毎日毎日郵便受けに差し込まれる山のようなチラシは、ポスティング会社によって配達されている。
空いた時間に配達できるので、バイトとしてやっている人が多い。
迷惑チラシで稼ぐ
毎日郵便受けに投函される迷惑チラシで郵便物か埋もれてしまい、中に郵便物が入っているか見えない。
これはポスティングサービス会社が企業からチラシ投函を依頼されて配達しているので、迷惑チラシ配達業である。
大半は価値の無い情報で埋め尽くされた印刷物で、入れて欲しくないのだが、それを職業にしている人も居る。
ポスティング会社の実体やチラシ投函の報酬はいくらなのでしょうか?
バイト募集では時給1200円以上可能、2.5円から5.6円、週一日からOK、主婦やシニア歓迎。
時間が自由になり、空いた短時間に短時間で稼げ、一日だけでも可、シフトは自由と素晴らしい条件が書いてあります。
ポスティングを行う会社は街頭のチラシ配布も行っている場合が多く、最近少なくなったがティッシュ配りもしている。
街頭配布は受け取ってもらえる確率が高い若者や女性が多く、ポスト投函は基本的に誰でもOKという事のようです。
元手が掛からず登録や準備も不要なので、個人で起業する人も多い人気の業種でもある。
ポスティング会社の業務は新聞配達に似ていて、新聞は購読する家庭にだけ届けるのに対して、ポスティングは全戸に配達する。
最近新聞の売上は低迷しているので、ポスティング会社に転向して成功している場合もあります。
不祥事で発行部数が急激に減少したA新聞の販売店や販売員に、特に転向組が多いという。
チラシ投函の効果
ポスティングに広告を依頼するのは大きな企業より小さな会社、全国的に展開しておらず、地域で商売している事が多い。
全国展開していたり、大企業だったらテレビやネットで広告したほうが効率が良いので、ポスティングは依頼しない。
不動産やマンション販売、引越しや住宅トラブル解決、大人のお店、飲食店の出前サービスなどが定番です。
同じ広告が定期的に入れられているところを見ると、そうした店は一定の集客効果があるようです。
ポスティングの費用は1軒あたり数円なので、1000戸の地域全部に配れば数千円で、ピンポイントに届けることが出来る。
投函した相手が来店したり注文する確率は1000枚配って数件だが、この数字は新聞の折込より高くなる。
多分チラシを取り出して捨てる時に、郵便物と区別するために『見る』からだと推測できます。
新聞の折込は全部チラシである事が分かっているので、見ないでまとめて捨てる人が多い。
広告を依頼する側としては、同じ金を払うなら新聞折り込みよりもポスティングのほうが効率が良いわけです。
ポスティングは一軒屋は日中に行い、マンションは暗くなってからもやっている。
これは単純に一軒屋は郵便受けがどこにあるか分からないので、配達速度が遅くなってしまうからです。
マンションでも管理人が居る所は通報されたり苦情が来るので、非常に気を使うそうです。
街頭のチラシ配布の場合、受け取った人が来店などする確率は10%と段違いに高いが、受け取らない人が多い。
報酬と苦労は見合うか
バイトとしてポスティングをする場合、一戸建ては5円、マンションは2円の事が多く、マンションは密集していて効率が良い。
都会では自転車を使えばマンション周りが可能だが、田舎だとバイクか自動車を自分持ちで、一軒ずつ配る事になる。
実際にやってみると時給1000円配るのは最初はまず不可能で、1時間掛けて500円分投函というところでしょう。
なお一軒に2種類のチラシを配っても報酬は変わらないという事です。
一日回っていると、かなり高い確率で怒鳴られたり追い払われるので、人目を憚ってコソコソと行動するようになります。
雨の日はレインコートを着てずぶ濡れになりながら、チラシが濡れないように懸命にかばってノルマをこなします。
しかし慣れてくると道順や配る順番など要領が分かってくるので、時給1000円分以上の投函が可能になります。
この意味では求人募集の「時間が自由で気軽で時給が良い」はまんざら嘘だらけでも在りません。
気に食わない上司や、文句をつける先輩も居ないので、他人と接触するのが苦手な人には向いています。
反面雨や台風、雪など天候が悪い日はかなり悲惨な思いをする事になり、体力と根性が試されるでしょう。
地理的条件(家がまばらにしかない)など、どうやっても時給が上がらない地域もあって、これも続かないでしょう。
投函先からの苦情やクレームでは心理的ダメージを受けるし、マンション住人や管理人に罵倒される事もあります。
起業としてポスティングをする人は多いが、逆に起業し易いだけに競争相手が多い。
需要がありそうな地域では必ず数件のポスティング業者が存在するので、仕事の奪い合いや報酬低下が起きます。
こうした人知れない苦労があって初めて、我々の郵便受けに迷惑チラシが届けられている。
それでもチラシを入れられたく人は、お断りと貼ってあるポストには入れないそうです。