引用:http://www.newsweekjapan.jp/stories/2015/09/01/save/maita150901chart2.png
婚姻率が低下し、一生結婚しない人が増えています。
しかし結婚できる人、出来ない人のタイプは男女で真逆の傾向がありました。
結婚しない(できない)男女が増えているのが社会問題になっているが、男と女で逆の傾向があるのが分かった。
総務省『就業構造基本調査』は2012年の調査と少し古いのだが、職業別の結婚に関する分析をしています。
それによると男性は年収1千万円以上の未婚率は5%以下で、700万円を超えるとあまり変わらなかった。
高収入男性の95%は結婚できている訳で、女性は結婚相手にズバリ『金』を求めているという非情な統計です。
年収600万円以下だと急激に未婚率が高まっていき、200万円未満では40%に達している。
実際年収200万円以下だと女性に同じ収入がないと、生活するのが厳しいかも知れません。
因みにこれは『正社員、正規職員』のみのデータで、非正規や無職ではもっと未婚率が高いでしょう。
結婚に必要なのは何はともあれ金で、金が無い男性は結婚しにくい現実が明確に現れている。
良く女性芸能人が「結婚相手の条件は最低でも年収1千万」と本音(?)を言ってしまい叩かれている。
職業別では医師が最も結婚しやすく、他は収入さえ多ければ何でも良いようで、宗教家も人気が高い。
女性のデータはある意味、男性よりも非情な結果がでていて、収入が多いほど結婚出来ないという結果が出ている。
女性で1千万以上の収入がある人の未婚率は40%で、男性の5%の8倍にも達していて、もはや誤差では済まされない。
だが年収900万では未婚率25%に下がり、年収400万までは同じ水準を保っている。
女性の年収300万円を下回ると急激に未婚率が下がっていき、年収200万以下では10%以下になった。
どう分析しても年収が低いほど結婚しやすく、中でも年収200万円以下の女性が大人気になっている。
女性全体の生涯未婚率は約10.6%で、職業統計の未婚率より約1%ほど低くなっています。
(「人口統計資料集(2014年)」「内閣府の少子化社会対策白書」「子ども・子育て白書」など)
1%未婚率を下げているのは非正規と無職女性と考えられるので、無職・非正規女性は正社員女性より結婚しやすいと分かる。
いつだったかどこかの知事が「女の子に大学教育を教えて何になるのか」と発言して叩かれていた。
一般に高学歴の女性は高収入な職業に就きやすいので、もし結婚こそ女性の幸せという価値観なら、正しい事になる。
女性の職業別生涯未婚率では、職業によって大きな差が付き、一部の職業は男性から敬遠されているのも分かった。
情報処理技術者の未婚率は43%、法務関係33%、著述編集記者など38%、デザイナー写真家33%などが高かった。
男性で最も人気が高い職業だった医師は女性では未婚率19%で、技術者や販売、営業なども平均より悪い。
逆に未婚率が低かったのは、工場作業員、家庭支援サービス、農業、漁業、窯業など現代的ではない仕事が並んでいる。
一般にダーティなイメージがある女性トラック運転手や清掃業、介護、飲食接客業などは平均より未婚率が低かった。
これらで分かるのは男性側は、高収入や社会で重要な職業に就いている女性を望んでいないという事です。
むしろ社会で必要とされればされるほど、家庭より仕事を優先する必要が出てくるので、敬遠されている。
男性では最も結婚しやすい職業は、なぜか鉄道運転士で未婚率2.2%だった。
医師は僅かに及ばず3.6%で続き、公務員管理職が4.2%で、高収入でクビに成りそうもない職種が続いた。
近年結婚できない男女が増えた原因として、低収入で結婚できなくなったと言われている。
しかし女性に関しては低収入なほど結婚しやすく、無職はさらに結婚しやすいので、何ら問題にはならない。
低収入で結婚できないのは男性側の事情なのが分かります。
女性側が無職とすると男性は年収400万以上は必要だし、女性が年収200万なら男性は300万円は欲しい。
この数字は簡単そうに思えるが、現代では正社員ではない非正規雇用が労働者の40%を占めている。
多くのバイト、パートは、年収200万辺りの壁を中々越えられないので結婚に踏み切れない。